デジタル化を通じて急成長を実現したMaison MRKT

アパートの1室で生まれたデジタルマーケティングの代理店スタートアップ「Maison MRKT」は、わずか5年でニューヨークのパークアベニューにオフィスを構えるまでの急成長を遂げました。今ではキャロライナ・ヘレラやエリー・タハリといった著名ブランドも、同社の顧客リストに名を連ねています。

トラフィックや売上の増加からブランドアウェアネスの向上に至るまで、ファッション、Eコマース業界の顧客のデジタルマーケティングを幅広くサポートするMaison MRKTがニューヨーク市で設立されたのは、5年前に遡ります。

共同創業者であるLexi Nastos氏は、次のように話しています。「Maison MRKTは、小規模なビジネスでスタートしました。その後の成功は顧客の声に真摯に耳を傾け、彼らのニーズに柔軟に対応してきたからこその成果です」

「創業当初、私たちが提携していたブランドは小規模で、マーケティングの予算も低額でした。しかし、彼らが必要としているものや、期待していることに注意深く耳を傾け、さらにそれを自分たちでも試してみることによって、会社を成長させてきたのです」

絶えず変化するデジタル環境に適応する

Maison MRKTが事業を開始して間もなく、消費者が商品を探す方法や購入する方法に大きな変化が起こりました。消費者がブランドと出会う方法が多様化する中、Maison MRKTは自社のミッションに「デジタルを活用して消費者が商品を見つけるプロセス、検討するプロセスに影響を与えること」を掲げました。

そして、この数年で「消費者に、魅力的なブランドストーリーを効果的に伝えること」がますます重要になりつつあります。

「私たちの顧客には、企業としての存在価値、また潜在的なロイヤルカスタマーについてのアイデアを、明確に描いてもらう必要があります。そして、当社はそれらを受け止め、理解し、オンラインでさまざまなセールスポイントをテストしながら、人々の共感が得られるものを見極めていくのです」

また、同社は顧客ロイヤルティの変化も目の当たりにしてきました。商品に関する数多くの選択肢の中で、顧客にリピート購入を促しながら、彼らの顧客生涯価値を高めることがますます大きな課題となっています。こういった顧客の課題解決に、Maison MRKTではデータを活用しています。

適切なパートナーとの連携を強化する

現在Nastos氏は、新たなツールやパートナーと提携することによって、彼のチームが本質的な戦略や顧客価値を高めるストーリーテリングにより、多くの時間と労力を投じられるようにしたいと考えています。

Maison MRKTとCriteoの連携は、Maison MRKTの複数の顧客がCriteo広告に興味を持ち、同社に「Criteo広告について詳しく知りたい」というリクエストを寄せたのがきっかけでした。以来、同社にはCriteoキャンペーンのパフォーマンスや充実したサポート体制を高く評価していただいています。

ファーストムーバー（先行者）になる

Maison MRKTでは、急速に変化するデジタル領域において、同社の顧客が新たなチャンスをつかめるように「ファーストムーバーアプローチ」を採用しています。

Nastos氏は同社の課題について、「現状だけでなく5年後、10年後、さらに15年後の状況にも適応できるように、マインドセットを変えていかなければならない」と述べています。

たとえば、新製品の機能を真っ先に試してみることも、こうした取り組みの重要な一部です。「Criteoはテスト利用が可能なベータ版をよく提案してくれるので、私たちも顧客に同様の提案をすることができます。こうした機会が持てることは、当社にとって大きなメリットです」

顧客の成長を通じて成長する

Maison MAKTは小規模なスタートアップ企業から大手ブランドに至るまで、顧客の事業規模に関わらず常に情熱をもって顧客の成功をサポートしてきました。これこそが、Maison MRKTの成功のカギとなったのです。自社の成長を見守るのと同じ目線で、顧客が1カ月ごとに成長する様子を親身に見守ることが、Nastos氏と彼のチームの成長を支えています。

それはCriteoも同じです。Maison MRKTの成長を通じて、Criteo自身も成長できたことを誇りに思っています。