テレワークで増える「夜型生活」

 

新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、日本でも一気に普及した感のあるテレワーク。オフィスに通勤せず、自宅で仕事をするようになったことで、生活が大きく変わったという人も多いのではないでしょうか。

大手医薬品メーカー森下仁丹が行った調査によると、テレワークをしている女性のうち73.6%が「1日6時間以上寝ている」と回答。一方、テレワークではなくオフィスに通勤して働いている女性で1日6時間以上寝ていると回答した人は58.9%。通勤や朝の身支度のために朝早く起きなくてもよくなった分、テレワークをしていないときよりも、長く眠ることができるようになった人が増えているようです。

テレワークによる影響は就寝時間にも。同じく森下仁丹が行った調査によると、テレワークで働いている女性の42.1%が平日の就寝時間は24時以降と回答、日付をまたいで25時(午前1時)以降に寝ると回答した人は15%に上りました。「明日の朝、早起きしなくても大丈夫」という安心感で、ついつい夜ふかししてしまう・・・というテレワーカーの夜型生活ぶりを伺い知ることができます。もちろん、テレワーカーに夜型生活派が多い理由は、「早起きしなくて良いから」だけではありません。夕食後もついつい遅くまで仕事をしてしまい、その分寝る時間が遅くなってしまうという人も多いようです。

また、テレワークとお酒の関係も無視できません。テレワークを始めてから「会社帰りに1杯」という習慣がなくなり、代わりに自宅で飲酒する機会が増えたという人も多いはず。テレワークを始めてから飲酒量が増えたという人も多く、それが原因で就寝時間が遅れてしまうケースも考えられます。

テレワーク期間が長引く中、こういった「夜型生活」に体が慣れてしまうと、いざオフィス勤務が再開したときに従来の朝型生活に戻るのに苦労する人が出てくることは容易に想像できますし、夜型生活によるメンタルの不調、睡眠不足による仕事のパフォーマンス低下を懸念する声も聞かれます。今後、テレワーク体制を継続する企業には、テレワーク中の社員の健康維持とパフォーマンス向上を同時にサポートするしくみの整備が求められるようになるでしょう。

すでに、「オンライン タイムカード」や「オンライン健康診断」など、テレワーク中の社員の生活リズムや健康状態を良い意味で監視するためのサービスも次々に登場しています。またはチャットやメッセンジャーでの会話だけに頼らず、たまには電話やビデオ通話を使って肉声でのコミュニケーションを取ることで、同僚や部下の小さな変化に気づくきっかけになるとも言われています。誰も経験したことのない新しい働き方が求められる時代、企業側も従業員側も意識して生活リズムを整え、変化に順応していくことが必要なのではないでしょうか。