Criteoコマースマーケティングフォーラム in London〟8つの見どころ

先日、英国ロンドンで開催されたCriteoコマースマーケティングフォーラムの概要をご報告します。 洗練されたキングス・クロス地区のセントパンクラス・ルネッサンス・ホテルで3月15日に開催されたフォーラムには、世界でもトップクラスのブランドや小売業者、さらに広告代理店の経営幹部などが集まり、小売業界の現状と将来についてのディスカッションをはじめ、ネットワーキングや情報共有が行われました。このイベントはマーケターの皆様にとって、業界トップクラスの講演者やインフルエンサーから多くの刺激を受ける貴重な機会となったはずです。

フォーラムでは、消費者心理からビッグデータ、オムニチャネルマーケティングまで、さまざまな分野の専門家をお迎えして、プレゼンテーションやパネルディスカッションが行われました。本ブログでは、その内容をダイジェストでご紹介します。

1. Ken Hughes

Z世代やミレニアル世代(20~40代)は、市場に大きな変革をもたらしています。この世代の消費者は従来の消費者とは異なる価値観を持っていて、手早く、ストレスなく、かつシームレスにモノや体験が提供されることを求めています。彼らの特徴を知り、カスタマージャーニーの各タッチポイントで彼らが何を求めているかを理解することは、彼らとの接点がオフラインであるかオンラインであるかを問わず、マーケターにとって極めて重要なことです。

消費者心理、消費者行動、オムニチャネル、マーケティング戦略のグローバルなソートリーダーであるKen Hughes氏が、「小売業界の黄金時代」と「未来の消費者像」について語ります。

2. Alexandra Wilkis Wilson

Allerganの消費者戦略&イノベーション担当上級副社長に就任したWilson氏は、従来の製薬業界にはなかった手法で消費者を取り込むビジネスモデルを構築し、新たな収益源の獲得に向けたグローバルな取り組みをリードしています。

これまでにGilt、Glamsquad、Fitzの3社を創業した経歴を持つ同氏は、サービス水準が不十分な市場で顧客に付加価値を提供することによって、数々の成功を収めてきました。そのWilson氏が「ディスラプターが生み出すイノベーション」をテーマに講演します。

3. Piers Drake

Piers Drake氏は、Eコマース事業を成功に導くべく、2017年後半にOMD EMEAにEコマース責任者として入社しました。それ以前はOMDのクライアント企業で勤務していた同氏もまた、10年ほど前にクラウドソーシング分野のスタートアップを立ち上げた経験を持ち、Sony、Samsung、Western Digitalで上級デジタルおよびEコマース担当などの役職を歴任。2012年にはサムスンで初となるEコマースプラットフォームを立ち上げるなど、OMDのクライアント企業でEコマースとマーケティング担当チームの統合を15年以上にわたって手掛けてきました。今回のフォーラムで、Drake氏は「Omnicomが考える営業とマーケティングの融合」について語ります。

4. Liz Ericson

Liz Ericson氏は、McKinseyのロンドン支社でデジタル・マッキンゼーグループおよびマーケティング・アンド・セールスグループに勤務しています。オムニチャネルやデジタル組織、モバイルやデジタルマーケティング、プロダクトマネジメント等に精通する同氏は、B2Cのデジタル分野のエキスパートとして、コアビジネス全体を再構築したいと考えるB2C企業を対象に、コンサルティングサービスを提供しています。

Ericson氏は、消費者の期待の進化やデジタル化へのプロセスにフォーカスしながら、「マッキンゼーから見た小売業界の現状」と題した講演を行います。

5. Phil Knight

Shark Ninjaでヨーロッパ地域担当デジタルチームの責任者を務めるKnight氏は、オンライン広告をはじめ、ダイレクトチャネルやピュアプレイヤーチャネルの展開に取り組んでいます。Knight氏が率いるこの新たなチームの活躍により、同社は掃除機ブランドとして英国で急成長を遂げるとともに、同社のフードプロセッサー「Ninja」は、市場で首位を獲得するほどの売上を達成しています。

現在、同社のEU地域のEコマース部門担当副社長も兼任するKnight氏が、営業とマーケティングの融合を成功に導く方法について、ケーススタディ形式で説明します。

6. Jason Hall氏 & Julie Versayer 氏

ZX VenturesのデータサイエンティストであるHall氏は、同社のヨーロッパ・Eリテール・データ・サイエンス&アナリティクス部門のリーダーで、機械学習、消費者アナリティクス、データマイニングの分野の専門知識を活かしながら、顧客データに眠る新たな価値を発掘しています。Hall氏は、データの民主化と実用的なインサイトをもとに、データドリブンのアプローチをビジネスの意思決定に利用することによって、ベルギーの酒類メーカー「AB InBev」のオンライン売上を成長に導きました。

一方、Versayer氏は、ZX Venturesでパートナーや各国の担当者と連携しながら、ヨーロッパ全域を対象としたマーケティング戦略の策定を主導し、主に売上やブランド認知、ROIの目標達成に取り組んでいます。同氏はGoogleでの勤務を経てZX Venturesに入社し、パフォーマンスマーケティング分野のスペシャリストとして活躍しています。データの共有を通じた透明性の向上と、パフォーマンスマーケティングへの理解の深化を自身のミッションとして掲げています。

Hall氏とVersayer氏の2人は「ビールがデータに出逢うとき」というテーマで講演します。講演後の交流会とディナーに彩りを添える、最適なトピックです。

7. セントパンクラスの地で味わうカクテル

魅力的な午後のプレゼンテーションやパネルセッションの後は、前菜、ドリンク、そして参加者同士の有意義な交流を楽しみましょう!セントパンクラス・ルネッサンス・ホテルの見事な建物と素晴らしい空間の中で、最高のひと時を満喫してください。

8. German Gymnasiumでの夕食会

German Gymnasiumは、活気溢れるキングス・クロス地区の中心に位置し、世界で最も美しいレストランの1つに数えられています。名前の通り、もともとは体育館だった建物を、現代風のグランカフェ&バーにリノベーションして、中央ヨーロッパ料理を提供しています。素晴らしい料理の数々が、参加者たちを待っています。

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