2018年08月22日
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2018年デジタルマーケティングトレンド6選<前編>

 

2018年も後半戦。振り返ってみると、今年もデジタルマーケティングの世界ではさまざまな変化が起きています。今回は、2018年初めにForbes誌でNo Joke Marketing社CEOのタスナー氏が紹介した「Six Digital Marketing Trends To Watch In 2018」を改めて振り返りながら、今年のトレンドをおさらいしてみましょう。

1.Mobilfication(モバイルマーケティング)

2018年も昨年に続き、モバイル市場の拡大が続いています。今や世界規模で見ても、2人に1人が携帯電話を持っている時代。ユーザはいつでもどこでも、例えばオフィスでの仕事の合間やスーパーのレジ待ちの行列の中でもスマートフォンを片手に買物をしています。Ctiteoが行った調査でも、2017年第1四半期にはスマートフォン+タブレット端末による売り上げは全体の51%を占めていましたが、2018年第1四半期には全体の55%を占めるまでに増加。特にスマートフォン経由の売上は9%増と大幅な伸びを示しています。

言うまでもなく企業とユーザを繋ぐ接点としてのモバイルは極めて重要であり、マーケターは引き続きモバイル戦略に優先的に取り組む必要があります。

では、具体的にどのような取り組みが有効なのでしょうか?タスナー氏は次のように提案しています。

「まずは見込み客と既存顧客、双方に対して接触できるモバイル戦略、端的にいえばモバイルサイトの設置は必須です。そして、そのサイトには、ユーザに直接ショートメッセージを送ることができる仕組みを整備すること。そしてユーザが不快感を覚えない程度の頻度でショートメッセージを送り、ユーザとの接点を持つと良いでしょう。たとえば飲食店なら週に1度くらい『今週のおすすめ』のような内容をショートメッセージで既存顧客に送る方法が考えられます」

2.Media Properties(メディアプロパティ)

タスナー氏が2018年のトレンドとして2つめに挙げたのは、メディアプロパティ、つまり企業が自身のメディアをもつことです。これまで多くの企業が「うちの業界にはあわないから」という理由で、自社運営のメディアを持っていませんでした。自社の情報が他社メディアによって報道されたり、ユーザによってオンラインで「シェア」されたりする状況に甘んじてきたのです。しかし、それらの内容が常に自社が意図しているものとは限りません。「フェイクニュース」として誤った情報が世界中に拡散してしまう可能性は大いにあります。さらに、今や誰もが「情報を受けとる」のではなく「欲しい情報を探す」時代です。100%信頼できる正しい情報をいつでも消費者のために発信・提供する姿勢は、ユーザからの評価向上につながります。こういった事情を踏まえ、タスナー氏は次のように提案しています。

「今後は業界を問わず、企業は情報発信において自社を『メディア運営企業』と捉え、情報の出し方を見直すべきです。顧客やエンドユーザ間で自社の評判を高めるための最善の方法は、独自のメディアプラットフォームを立ち上げ、彼らにとって有益で質の高い情報を直接提供することです」。デジタルマーケティングの分野で、「ユーザに情報を提供するマーケティング」だけでなく、「ユーザに見つけてもらうためのマーケティング」の必要性が増していることを鑑みても、今後、メディアプロパティはますます重要になり、オウンドメディアを持つ企業が増えてくると予測されます。

3.Chabots(チャットボット)

チャットボットとは、テキストや音声で会話を自動的に行うことができるAIのプログラムの総称。日本ではまだなじみが薄いチャットボットですが、海外ではすでに広く普及していて、様々な分野で活用されています。最もよく見られるのが、企業がユーザ向けサポートの一時受付の窓口にチャットボットを活用しているケース。もしかしたら「機械による自動応答なんて会話がかみ合わなくてストレスがたまるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、近年のAI技術の飛躍的な向上のおかげで、チャットボットの会話レベルも飛躍的に向上。ボットなのか人間なのか区別がつかないレベルで話すチャットボットまで登場し、その会話の楽しさから熱心な「ファン」を持つチャットボットも出てきています。もちろん、サポートセンターによく寄せられるような一般的な質問であれば、人間のオペレータが応えるよりもチャットボットのほうが迅速・正確に対応できるというメリットもあります。

チャットボットの可能性についてタスナー氏は「今後、爆発的な人気を博すだろう」と指摘、その効果についても「1000人にチャットボットを通じてメッセージを送れば、少なくとも800人はそのメッセージを読んでくれるだろう」と述べています。

日本ではまだ知名度が低く、導入事例もすくないチャットボットですが、これから海外の導入事例が紹介されるにしたがって、徐々に普及していくものと予想されます。

~後編に続く

<出典>Six Digital Marketing Trends To Watch In 2018(Forbes)