2018年08月22日
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2018年デジタルマーケティングトレンド6選<後編>

 

前編に続いて、2018年初めにForbes誌でNo Joke Marketing社CEOのタスナー氏が紹介した「Six Digital Marketing Trends To Watch In 2018」をご紹介。御社が今年のうちに取り組むべきことはなんでしょうか?デジタルマーケティング戦略の策定のヒントに是非お役立てください。

 4.Reviews(レビュー)

最近、Googleで何かを検索すると、いわゆるSEO検索の結果の上に、Googleマップといくつかの検索結果が表示されるのにお気づきでしょうか?これは、Googleのローカル検索といわれる機能で、検索している場所に関連性の高い検索結果を表示してくれます。例えばあなたがいま恵比寿駅近くにいて、ランチを食べられるお店を探しているとすると、「恵比寿 ランチ」と入力して検索しなくても、「ランチ」と入力しただけで、恵比寿駅周辺でランチができるお店の検索結果がずらりと表示されるというわけです。そして、その検索結果をよく見てみると、評価を示す☆の数が多いほど上位に表示されていることがわかります。Googleはこの星の数をGoogleレビューやFacebookレビュー、Yelpレビューをもとに決定しています。

これは、マーケターにとって何を意味するのでしょうか?

これまでマーケターは、検索の上位に表示されるチャンスを増やすためのSEO対策に知恵を絞り、多額の予算を費やしてきました。しかし、Googleをはじめとする検索エンジンがローカル検索機能を拡充させている今となっては、もはや従来のSEO対策だけでは十分ではありません。いかにしてローカル検索の上位に食い込むか、すなわちいかにしてGoogleやFacebookで多くのレビューを得られるかを考える必要があります。

タスナー氏は「まずは、レビューを得るための計画を練りましょう。ただし、インセンティブを与えてユーザにレビューを書いてもらうことは法で禁じられています。代わりにレビューを促すシステム等を上手に活用してください」と提案しています。

5.Video(動画)

消費者のオンライン利用時間のうち、動画視聴に費やされる時間は着実に増え続けています。事実、Criteoの調査では買物客のオンライン滞在時間のうち、3分の1は動画の視聴に費やされており、FacebookやYouTube動画の視聴時間が1週間あたり1時間を超えるユーザは全体の45%にも上ります。Ciscoでは、今後2年の間でインターネットトラフィックの80%以上は動画ベースになるだろうと予想しています。動画広告が対前年比で40%も増加している背景には、こうした理由があるのです。

タスナー氏は、動画市場の成長の理由について「多くの調査によって、消費者はテキストよりもビデオを好むことが裏付けられています。 動画の方がテキストよりも説得力のあるストーリーが伝わりやすく、売上に繋がりやすい」と指摘、リンク先ページや販売ページで動画を流すことによってコンバージョンを80%も増加させることができるという調査結果を紹介。その上でタスナー氏は「Facebook LiveでもYouTubeビデオでも、あるいは自社ウェブサイト用のビデオでもかまわないので、月に4本は動画を制作しましょう。見込み客や既存顧客のために質のいい動画コンテンツを制作する習慣を持つことが大切です」と提案しています。

6.Branding Versus Direct Response(ブランディング VS ダイレクトレスポンス)

企業やブランドにとって大切にしている「ストーリー」(想い)をユーザに伝えることと、ユーザに直接働きかけることは同じくらい重要なことです。

タスナー氏は次のような例を示しました。

「ある企業では年間を通じて多くのイベントを開催し、顧客にバリューを与えるとともに会社のブランド価値を地域に知らしめています。例えば、地域の皆さんが不要な紙類(資料など)を無料でシュレッダーすることができる『シュレッダー・デイ』はシンプルなイベントですが、とても人気があります。もちろんこのイベントは同社の売上には直接関係しませんし、イベントで同社は宣伝的なことは何もしていません。しかし、このイベントによって同社は自社のストーリーを発信し、自社の名前を地域に浸透させることに成功しているのです」。

企業が「シュレッダー・デイ」のように直接売り上げに繋がらない活動に取り組むべき理由は、①ブランド価値の基本となるユーザや地域コミュニティからのド評価の向上につながること、②活動を通じてユーザや地域コミュニティのメンバーからのダイレクトレスポンスを得られることの2つ。つまり、ブランディングとダイレクトレスポンスの2つを同時に実現できることです。

以上、今年の初めにタスナー氏が「予言」した、2018年のデジタルマーケティングトレンド6つを振り返ってみました。皆さんの企業やブランドでの取り組みは、トレンドにキャッチアップできているでしょうか?6つのうち一部でもできそうなことを探して挑戦してみてください。変化のスピードが速い今の時代、「何もしないこと」が最大のリスクになってしまうかもしれません。

 

<出典>

Six Digital Marketing Trends To Watch In 2018(Forbes)