2018年12月06日
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2019年マーケティングトレンドを予測

 

2018年ももうすぐ終わり。来るべき新しい年に向けて、着々と準備を始めている人も多いことでしょう。来年2019年はマーケティング業界にとってどんな1年になるのでしょうか?起業家で、Calendar.comとInfluence&Co.の共同創業者であるJohn Hall氏は、2019年にマーケティング業界で起こるであろう5つのトレンドについて米Forbes誌に寄稿しています。今回はその内容をかいつまんでご紹介します。

 

1.消費者の「広告離れ」傾向が進む
御存知のとおり、もう何年も前から、消費者は広告を信用しなくなっています。2015年にNielsenが行った調査の結果、最も信頼できる情報源の上位4位は、知人、ブランドのサイト、編集サイト、そしてレビューであり、広告は最下位でした。実際、2018年の段階で全インターネットユーザの約30%が広告ブロッカーを利用していると言われています。これはつまり、御社の広告はターゲットとするオーディエンスのうち30%の人々には届いていないことを意味します。では、もはや広告には成長の余地はないのでしょうか?必ずしも、そうではありません。消費者にとってより関連性が高く、より価値のある広告を表示することができれば、消費者の信頼と支持を取り戻すことはできるはずです。そのためには、従来の伝統的な手法ではなく、消費者により価値ある情報と体験を提供できる方法~例えばコンテンツマーケティング、インフルエンサーマーケティング、紹介パートナーシップなど~を駆使して、御社に最適な広告手法を確立する必要があります。

 

2.クリエイティブなマーケターが成功する
ある企業では、顧客にEメールではなく「手紙」を送ることによって、大きな成功を得ました。Eメールが当たり前の今の時代、顧客とのコミュニケーションのために、わざわざ郵送料がかかる手紙を送ることは、とても珍しいことです。なぜ、彼らは成功したのでしょうか?答えは簡単。この企業は「みんなと違うこと」をやったからです。多くの企業が顧客にEメールを送る中にあって、この企業はあえて紙に印刷した手紙を送りました。受け取った顧客が、どちらを新鮮に感じたかは言うまでもありません。もっとも、何か奇抜なことをやれば、必ずそれが成功するというわけではありません。魅力的なコンテンツを。他社が思いつかない、ユニークな方法で顧客に届けるための、独創的なアプローチが重要なのです。

 

3.マーケティングに一丸となって取り組む企業が勝つ
マーケターが何か新たなチャレンジをしようとする際に、障壁となりやすいのは「内なる障壁」、つまり社内の反対や無理解です。社内の部門間に障壁がある会社は、長い目でみると、成功しません。事実、業界のリーディングカンパニーと言われる企業の多くは、マーケティングチームがつくる優れたコンテンツを全社で共有しています。なぜなら、優れたマーケティングコンテンツは、マーケティングのみならず人材採用や社内トレーニング、投資家とのコミュニケーションなど社内の他のあらゆる部門にとって役に立つからです。優れたマーケティングコンテンツは、企業を活気づける「燃料」のような存在です。つまり、マーケティングをマーケティングチームのみの課題としてとらえるのではなく、全社的な課題としてとらえることができる企業が勝つ、ということです。

 

4.顧客が好むコミュニケーションの方法を知ることが不可欠
顧客は企業やブランドと、自分が好む方法でコミュニケーションを取りたいと思うものです。ここ数年、テクノロジーが劇的に変化し、それにともなって顧客が好むコミュニケーションの方法も変化しつつあります。企業側は、自社の顧客の好みの変化をいち早く読み取り、そのニーズに応えるコミュニケーションツールを用意しなくてはなりません。では、今後、どんなコミュニケーションツールが好まれるようになるのでしょうか?

アナリストの中には、2020年までに音声検索が、全検索の50%を占めるようになるだろうと予測している人もいます。この予測が的中するかどうかはわかりませんが、今の子どもたちがスマートウォッチやスマートスピーカーに囲まれて育っていることを考えると、あながち的外れな予想とは言えません。音声検索を念頭に入れたマーケティングを検討してみる価値は大いにあるでしょう。

 

5.技術の進歩で失われた関係性を取り戻す鍵は、優しさと信頼
今後も、技術は間違いなく進歩し続けるでしょう。マーケターの皆さんも、技術の進歩によって、これまで多くの恩恵を受けてきたはずです。素晴らしい技術によって、私たちは面倒なルーティンワークから解放され、より正確な意思決定ができるようになり、コストの削減にも成功しました。しかし同時に、失ったものもあります。それは、顧客との人間的な関係です。

この問題を解決するために、ある有名なコンサルタント会社では年に1回、クライアントのもとを直接訪問するようにしているそうです。その機会に彼らは改めて、クライアントのために役立つ情報を提供し、問題点を解決し、相手とよく知り合うように努めています。この効果は絶大で、多くのクライアントは彼らとの契約を伸ばしてくれたり、より多くの予算を割いてくれたりするようになると言います。

以上が、John Hall氏が指摘する、2019年に注意すべき5つのトレンドです。もちろん、2019年が実際にどんな年になるのかは誰にもわかりませんし、正しいマーケティング戦略を構築する方法は1つではありません。これら5つのトレンドが、皆さんが2019年にマーケティング目標を達成するための、良いヒントとなりますように!

出典:5 Marketing Trends To Pay Attention To In 2019