Z世代お気に入りのSNS:YouTube、Instagram、Snapchat

Z世代は、インターネットが生活の一部となった世界に生まれた最初の世代です。最年少のZ世代はまだ10代で、彼らの多くはSNSが広く普及した環境で育ちました。

では、数あるSNSプラットフォームのうち、Z世代のお気入りはどれなのでしょう?また、その理由は何なのでしょうか?今回は、Z世代に関する統計をご紹介しましょう。

Z世代とソーシャルメディア:彼らが集まる場所

ミレニアル世代に続く世代のZ世代(現在13~24歳)は、自身のコンテンツにフォロワーや「いいね!」の数、閲覧数が表示されない世界を経験したことがありません。彼らにとって友達や家族、インフルエンサーやブランドなどとつながることは、ツイートやダブルタップ、ステータスの更新と同じくらい簡単なことです。

では、なぜZ世代にとってそれほどSNSは重要なのでしょうか?特定のプラットフォームがZ世代の注目を集める理由は何でしょうか?

その答えを探るために、まずはZ世代が1日にどのくらいの時間をオンラインで過ごしているのか、そこで何をしているのかについて見ていきましょう。

1. Z世代の約半数がほぼ常にオンライン状態で、コンテンツを視聴している

Pew Research Centerが行った最近の調査によると、10代の若者の45%が「ほぼ常に」オンライン状態であると回答しており、これは3年前に行った同じ調査で得られた回答の約2倍にあたります。2014~2015年の時点では、「1日中オンライン状態である」と回答した10代の割合は、4分の1以下(24%)でした。

さらに2018年の調査では、10代の44%が「1日数回、オンラインにアクセスする」と回答しており、これに「ほぼ常にオンライン状態である」という45%を足すと、10代の10人に9人は「1日複数回オンライン上で活動している」ことになります。

Criteoが最近リリースしたレポート「Z世代の特徴と傾向」では、Z世代は他の世代に比べてモバイルデバイスを利用する時間が多いこと(平均11時間/週)、ストリーミングコンテンツの利用が多いこと(動画コンテンツを平均23時間/週)が明らかになっています。つまり、丸1日をコンテンツの視聴(もはや閲覧ではない)に費やしているということになります。

2. Z世代はスマートフォンを常に手放さず、アプリ事情にも詳しい。

これはデジタルバージョンの「鶏が先か、卵が先か」の話になりますが、インターネットの急速な普及に伴い、スマートフォンも急速に普及しています。今や10代の95%がスマートフォンを所有、あるいは利用できる環境にあると回答しており、2014年~2015年の調査(73%)から、22ポイントもの増加を見せています。

モバイル利用は世界的に増加しつつあり、Z世代は暇さえあればすぐにSNSをチェックするなど、オンラインで過ごすことが習慣になっています。

最近のSNSアプリは簡単にスクロールやシェア、「いいね!」やブックマーク、検索や購入ができるように最適化されています。Criteoのレポート「Z世代の特徴と傾向」でも、Z世代の62%が「価値の高い広告」を好むことが明らかになりました。オーガニック感を高めるカギは「関連性」なので、SNSのフィード内で広告をネイティブコンテンツのように見せることが非常に重要です。たとえば、ヘルシーな食事をテーマにしたInstagramアカウントで、地球環境に配慮したエコな靴の広告が流れてくることをイメージしてみてください。

3.Z世代が好むYoutubeInstagramSnapchatはビジュアル重視

では、Z世代がお気に入りのSNSはどれでしょうか?

答えは簡単。写真やビデオのようなビジュアルコンテンツがメインのプラットフォームです。Z世代は、テキストのみを使って自身の近況をアップデートするのではなく、ビジュアル重視の投稿をしたり、見たりする傾向があります。たとえば、An awesome concert / amazing look / outstanding vacationなどは、美しい写真や動画、スナップ写真を巧みに利用してユーザーの心をとらえています。

2014~2015年のPew Research Centerの調査では、10代の3分の2以上(71%)がFacebookを、約半数(52%)がInsatgramを利用しており、Snapchatはさらに少なく41%となっていました。しかし、同調査による最新の数字によると、13~17歳のFacebookの利用者は約半数(51%)にまで減少しており、これはYouTubeの85%、 Instagramの72%、Snapchatの69%と比較して著しく低い数値と言えます。

さらに興味深いことに、Criteoの調査によると、年長のZ世代(16~24歳)では、Facebook(55%)、Snapchat(52%)、およびInstagram(52%)と、利用率が均等になっていることが明らかになりました。

もはや老舗ともいえるFacebookは健在ではあるものの、InsatgramやSnapchatなどの新しいSNSの方が、若い世代により効果的にアピールできるようです。

Z世代にはテキストではなく、ビジュアルコンテンツを。

好きか嫌いかに関係なく、Z世代に最も人気があるのは、ビジュアル重視のプラットフォームです。

ブランドや小売業者がZ世代の支持を勝ち取るには、ビジュアル的に訴求効果の高いプラットフォームを使いこなし、オンライン上に掲載する商品写真やハウツー動画などの各種メディア、SNSでのプレゼンスを最適化する必要があります。さらにZ世代は、SNSを介した双方向のコミュニケーションを期待しています。その期待に応えてシームレスな体験を提供できるブランドが、より多くのZ世代からの支持を獲得することになるでしょう。

Z世代についてさらに詳しく知りたい方は、Criteoのレポートをぜひダウンロードしてお読みください。