オンラインマガジンとポッドキャストのSlate、 Criteo の「ファーストパーティ・メディアネットワーク」を活用して、クッキーレス環境で138%のCPM増加に成功

「Slate」は、ニュース、政治、テクノロジー、カルチャー関連の情報を発信するオンラインマガジンとポッドキャストのネットワークで、自社が展開するメディアの広告枠を Criteo を 通じて販売しています。

Slate も、大半の出版社やメディアオーナーと同様、ユーザーに会員登録・ログインをしてサイトを利用してもらう「ログインサイト戦略」を展開していました。しかし、消費者のプライバシー環境の変化により、新たな課題に直面していました。Safari や Firefox といったデスクトップ・ブラウザでサードパーティー・クッキーの使用が非推奨となり、モバイルデバイスIDの共有が制限されたことで、プログラマティック広告投資の収益確保のためにアドレサビリティを維持することが最優先課題となったのです。

そこで Slate は、Criteo のハッシュ化されたEメール識別ソリューションを活用することで、クッキーの使用が制限された環境でもCPMを回復。クッキーレスに対応した、ユーザーにとって安全で、かつ、安定した収益を獲得できる基盤を構築することができました。

収益アップのカギは、ハッシュ化されたEメール

Slate と Criteo のパートナーシップは、サードパーティー・クッキーやIDFAといった識別子のない環境で収益を維持したいという、シンプルな挑戦から始まりました。

そこで Slateは、Prebidの設定をアップデートしました。自社が保有しているログインユーザーのEメールをハッシュ化して安全に共有し、Criteo のファーストパーティーのデマンドネットワーク全体でサードパーティーの識別子がなくてもターゲティングを可能にしたのです。これを実現するために必要だったのは、たった15行のシンプルな JavaScript を追加することだけでした。 これにより、貴重なデータがの流出や仲介業者介するリスクなしに、デマンドサイドのパートナー向けにスケーラブルなアドレサビリティ・ソリューション提供を実現。 そして、ユーザーのデータが他者によって保存や利用されることなく、ユーザーデータを安全を確保した形で収益化し、増分収益を増加を達成することができたのです。もたらされた結果が Slate の課題解決に貢献していることは一目瞭然でした。

ターゲティング・シグナルとして、同社の認証済みログインユーザーのハッシュ化されたEメールを有効化して間もなく、Safari ブラウザのトラフィックのCPMに138%もの上昇が見られました。 2022年1月と2023年1月を比較した場合、この上昇は前年比70%の支出増加に貢献するものです。さらに、Slate は83%のユーザーマッチ率を実現しており、クッキーレスの環境においてこれは大きな成果と言えます。

未来を見据えたアドレサビリティ戦略

Criteo のハッシュ化されたEメールソリューションを活用することで、Slateは変化を遂げるプライバシー環境においてもプログラマティック収益を確保できると確信しています。

同社のプログラマティック収益担当シニアマネージャーの Molly Gallagher氏は、次のように述べています。

「クッキーレスの環境で当社のインベントリをより効果的に収益化したいと考え、Criteoとの連携を決めました。 今後も Criteo のような戦略的パートナーと協業しながら、高い価値をもたらすパーソナライズド広告の未来を築いていきたいと考えています」。