プラットフォーム
大東建託グループは、賃貸住宅の建設から管理・運営までを一貫して手がけ、賃貸仲介契約件数で日本一の実績を誇る不動産会社です。同社が展開する賃貸物件検索サイト「いい部屋ネット」は、入居促進のためのチャネルであるとともに、ブランド認知の向上や顧客との接点づくりにも貢献する重要なマーケティングツールです。同社の掲げる「安心・安全で快適な住まいの提供」という理念を、広告戦略においても重視しており、ユーザーにとって安心感のある快適な広告設計を心がけてきました。その一環としてCriteoのダイナミックリターゲティング広告を10年以上にわたって配信し、一定の成果を上げていましたが、ここ数年は消費者行動の多様化・複雑化を受けて新規顧客の獲得とブランド認知度の伸び悩みが課題となっていました。
大東建託ではCriteoと議論を重ねながらダイナミックリターゲティングの設定の見直しを実行。AIによる高度なデータ分析に基づいて、より適切にパーソナライズしたリターゲティング広告を配信しました。
さらに、新たにCriteoコマースオーディエンスを導入。Criteoが保有する世界最大規模の高品質な購買データにもとづいてこれまでに「いい部屋ネット」を訪れたことのない新たなユーザーに対してターゲティングを行い、優良顧客と類似する有望な新規オーディエンスを発見・リーチ、コンバージョン(資料請求や問い合わせ件数)の増加を図りました。
同社では広告予算を2.5倍に増やし、インプレッションを1.8倍にしながらも、獲得単価の上昇を1.2倍に抑えることに成功。より多くの新規オーディエンスに無駄なくリーチし、新規顧客獲得を実現することができました。結果として、Criteoのコマースオーディエンスを使うことによって、広告の配信スケールを拡大しながらも、高い費用対効果を維持できることが実証されました。
また、最新のAIによる分析に基づいた最適なパーソナライズド広告を配信することで、ターゲットのニーズや興味・関心に寄り添う内容の広告配信に成功。「いい部屋ネット」が提供する、安心・安全かつ快適な家探しのサポートに貢献しました。
今後
「一般的には、広告予算を拡大すると獲得単価が上昇しがちですが、Criteoのコマースオーディエンスでは、獲得単価をほぼ維持したまま、獲得件数を大きく伸ばすことに成功しました。正直、ここまで効果が得られるとは想定していなかったため、その成果には非常に驚いています。既存のリターゲティング施策についても、最適な推奨設定にすることで、着実にパフォーマンスが改善。現在では、Criteoは『いい部屋ネット』におけるディスプレイ広告領域で、最大規模の投資先となっています。今後もCriteoと緊密に連携しながら、費用対効果に優れた広告運用を継続していきたいと考えています。」