Criteo APP Workshopリポート~ディップ株式会社

更新日 2020年12月21日

Criteo東京オフィスでは、去る3月6日、Criteoのアプリ関連サービスの概要とメリットを知っていただくため、広告主の皆様を対象にした「APP Workshop」を開催いたしました。今回のWorkshopでは、すでにCriteo APP広告ソリューションをご利用いただいている企業のご担当者によるプレゼンテーションも行われ、具体的な活用法やメリットについて教えていただきました。本ブログでは、ディップ株式会社マーケティング室でバイト求人サイト「バイトル」でデジタル広告戦略を担当する藤野 亮さんのプレゼンテーションの概要をご紹介します。

KPICPAの最適化

ディップ株式会社(以下、ディップ)は、1997年創業。以来、求人系サイトの運営を主軸事業に成長を続け、2013年12月には東証一部上場を果たしています。同社の主力サイトの1つ「バイトル」は、バイト求人に特化した求人サイトで、現在はWeb、スマートフォン、アプリでサービスを展開、掲載求人数は約170万と日本最大級の規模を誇っています。クライアント企業の求人広告を掲載し、それをターゲットユーザ(求職者)に無料で提示するのがバイトルのビジネスモデル。このモデルを維持・発展させるためには、ユーザの獲得と求人への応募促進が欠かせません。バイトルのデジタル広告部では「ターゲットユーザ(求職者)を集め応募を増やすこと」をミッションとし、「CPAの最適化」をKPIとしています。

インストール広告とリエンゲージメント広告の併用が大切

ディップがアプリ内広告を開始したのは、2014年。以来、予算は右肩上がりで増えていますが、CPAは2016年3月に比べて順調に減少し、概ね良好なユーザ獲得を実現しています。これを支えているのが、「インストール広告」と「リエンゲージメント広告」を併用する同社の広告戦略です。

1)インストール広告

目的:求人に応募する可能性が高いユーザを獲得すること

ポイント:ユーザに応募されやすい広告とそうでない広告がある。両者を見分ける指標を設けて早期に対策を講じることが重要。指標の例としては「各ページ階層の遷移率」「当月または当日の応募率・CPA」など。

2)リエンゲージメント広告

目的:インストール広告で獲得したユーザに求人への応募を促すこと

ポイント:インストール広告で獲得したユーザは能動的には応募しない傾向にあるので、 リエンゲージメント広告を用いてユーザの背中を押し、 アプリプロモーション全体の最適化を目指すまた、藤野氏は「スマホアプリ分析プラットフォームAppApeの調査によると、日本人の平均アプリ所有数が80.36個であるのに対して、1ヶ月のアプリ平均起動数が25.56個に留まっており、約7割のアプリがユーザの手元にあっても起動されていない。インストールしていることを忘れてしまう可能性も高い。インストール後もPush通知やリテンション広告などを通じて、こちらからユーザにアクションをしていかないと、せっかくインストールされたアプリが使われず、気づいたら削除される可能性もある」と指摘しました。

Criteo in APPの効果は・・・?

バイトルでは、アプリ内のリエンゲージメント広告をさらに強化するため、Criteoアプリ広告(Criteo in APP)を導入しています。狙いは、バイトルアプリをインストールしているユーザに対して、閲覧履歴等をもとにオススメの求人広告を配信、ディープリンクでアプリの仕事詳細ページへ誘導すること。Criteo in APPの効果は歴然で、他のリエンゲージメント広告と比較してCTRは約4倍、CVRも平均並を達成し、ターゲットユーザをより効率的に仕事詳細ページに誘導できるようになりました。

また、CPCは他のリエンゲージメント広告と比較して約半分に。 CPCが低く、誘導率も高くCVRも平均並みであることから、より安価に多くのCVを獲得できるようになっています。

藤野氏はCriteo in APPについて「クリエイティブが優れている。Darwin、DaVinchでの自動化とともに、表示させる項目の精査、順番、ロゴの大きさなど、人の手を入れられる部分での改善効果が大きい」と述べ、Criteo in APPを高く評価し、プレゼンテーションを締めくくりました。

Criteoでは、今後も今回のWorkshopのような機会を設け、お客様への情報共有やコミュンケーションの場を通じて製品のさらなるブラッシュアップに努めて参ります。