【開催報告】CRITEO Retail Summit 2024 @TOKYO

更新日 2024年12月10日

日本でも2023年以降、認知度が高まり、小売り大手の参入が相次いで注目を集めている「リテールメディア」。ポストクッキーの追い風もあり、2026年までには、市場規模が現在の*すると言われています。(*株式会社CARTA HOLDINGS/株式会社デジタルインファクト「リテールメディア広告市場に関する調査」2022年 – )

Criteoでは、リテールメディアが先行する海外市場での気づきやベストプラクティスを皆さまに共有するとともに、日本におけるリテールメディアのトップランナーの皆さまと意見交換する場として、去る5月22日「CRITEO Retail Summit 2024」を東京・表参道で開催いたしました。

今回のサミットは非公開・招待制で行われ、日本と韓国のデジタル広告業界で活躍するマーケターの皆さまやリテール業界の皆さまが参加しました。会の冒頭ではCriteo日本代表取締役のGrace Frommが登壇、会場の皆さまに「Criteoが日本でリテールメディア・ソリューションをローンチしてから約2年半になりますが、次々に大手リテーラー様にご採用いただいています。日本のリテールメディア市場は始まったばかりで、まだ大きな可能性を秘めています。関係業界が連携して、日本らしいリテールメディア市場を育て、新しいエコシステムを確立していきましょう」とあいさつしました。

Keynote 「リテールメディアの力と可能性」/メラニー・ジマーマン(Criteoグローバルリテールメディア ゼネラルマネージャー)

続くキーノート講演にはCriteoグローバルリテールメディア ゼネラルマネージャーのメラニー・ジマーマンが登壇、Criteo入社前にアメリカの小売り大手メイシーズでリテールメディアの立ち上げを担当した経験をもとに、「リテールメディアの力と可能性」と題して講演しました。講演でメラニーは「リテールメディアの成功には小売業者とブランドの強固な信頼関係、そしてCriteoのようなテックパートナーとの連携が必須。リテールメディアを立ち上げる際には①目標を明確にすること、②お客様第一に徹すること、③インパクトのあるメディア戦略でサプライヤーのビジネスを前進させること、の3点を忘れないようにと呼びかけました。

Global Best Practice/メ―ガン・デア(Criteoソリューションアーキテクトチーム リード)

続いては、Criteoソリューションアーキテクトチームでリードを務めるメ―ガン・デアがグローバルのベストプラクティスを紹介。多くの成功事例から得た知見として「リテールメディア成功には、フルファネルかつオムニチャネルで行うこと、そしてオンサイトとオフサイトを組み合わせて行うことが欠かせない」と強調しました。

Fireside Chat 日本のリテールメディアの現状と展望

続くFireside Chatでは、Criteoシニアマネージャーの (写真:左)が、アタラ株式会社の杉原剛CEO(写真:中央)とイトーヨーカ堂でリテールメディアの責任者を務める株式会社セブン&アイ・ホールディングス グループ商品戦略本部 ネットサービス開発 シニアオフィサーの望月洋志さん(写真:右)をゲストに迎え、リテールメディアが先行するアメリカの状況と比べながら、「日本のリテールメディアの現状と展望」をテーマに意見交換。アメリカの模倣ではない、日本の企業や消費者の特性をよく理解した上で日本らしいリテールメディアを構築する必要があること、そのためには失敗を恐れず「test&learn」を繰り返すことが大切であるとの見方で一致しました。

Criteo Retail Media日本の戦略とベストプラクティス/牧野臨太郎(Criteo日本リテールメディア事業責任者)

休憩を挟んで後半のセッションは、Criteo日本リテールメディア事業責任者の牧野臨太郎によるプレゼンテーションからスタート。牧野は日本におけるリテールメディア市場は相次ぐ大手小売りの参入などにより盛り上がりを見せているものの、次のような課題も残っていることを指摘しました。

  • どのくらいの規模のチームで取り組むべきかわからない
  • 日本ではまだ成功事例が少ないため社内交渉が難しく、事業化ができない
  • 検索型広告をPoCで開始してみたがスケールが足りない
  • 広告主のニーズに応えるための広告メニューが足りているかどうかわからない

牧野はこれらの課題への対応策を示しつつ、2024年の注力分野として、オンサイト広告の効果改善+配信拡大、ビデオを含むインパクトの大きい新フィーチャーの展開などを挙げ、「リテールメディアは同業者間、リテーラー×ブランドなど業界内のステークホルダーとの協業が強みになる世界。Criteoでも更なるチームの強化を進め、皆さまとともに日本のリテールメディアの成長に貢献してまいります」と締めくくりました。

Fireside Chat 「リテーラーとブランドの視点から見る日本独自の戦略とアプローチとは?」


続く最後のセッションではCriteoブランドセールス営業責任者の松尾友直が、株式会社サンドラッグ執行役員兼EC事業部事業長の田丸知加氏と、マースジャパンリミテッドでデジタルコマース・事業部長を務める国分純子氏を迎えて、リテーラーとブランドサイドから見たリテールメディアの現状と課題について意見交換を行い、日本市場の特性を踏まえたリテールメディアの成長に向けて、引き続き情報共有していくことなどを確認しました。

この後、Criteoセールスダイレクターの蓑輪誠一が「Criteoはすでにグローバルでのリテールメディア成功事例、トライ&エラーの事例を多数蓄積しています。また、オンサイト検索のみならずディスプレイやオフサイト、ビデオなどの領域でのサポート体制も整えています。これらの知見やテクノロジーを惜しみなく皆さまに共有して、日本のリテールメディアの可能性を広げていきます」と決意を述べ、サミットを締めくくりました。

キーノートやセッションの詳細について、もしくはCriteoのリテールメディアソリューションにご興味のあるお客様は、Criteoの担当者までお気軽にお問い合わせください。これまでお取引のない新規のお客様は以下のフォームよりご連絡をお願いいたします。追ってご連絡させていただきます。