Online Identification/Traffic Quality ~ 連載:Criteoの進化 VOL.7

ご存知のとおり、数年前から世界的に個人情報をはじめとするデータ関連規制整備の動きが加速しています。2017年6月には中国でサイバーセキュリティ法が、2018年5月にはEU域内の個人データ保護を規定するGDPR(一般データ保護規制)が施行されたほか、日本でも2020年7月、個人が望まない情報の利用を企業に禁じるなど、規制内容がさらに強化された改正個人情報保護法が施行されました。

こういった規制強化の背景には、消費者のプライバシー侵害に対する強い懸念があります。今後も広告を配信し続けていくためには、上質なユーザー体験と価値を消費者に届ける広告を適切に配信し、消費者の信頼を勝ち取る必要があります。

同時に、私たち広告に関わる企業は、個人情報の一部を適切に使ってパーソナライズされた広告は消費者に少なからずメリットをもたらしていることを理解していただくための活動にも取り組んでいかねばなりません。

そのため、Criteo では GDPR 施行のかなり前から、データの適正利用に取り組み、自社開発の情報収集・分析エンジン「Criteo ショッパーグラフ」では、Cookie IDのような機密性の低い仮名データのみを扱い、GDPR が制限を課しているような機密性の高いデータは収集していません。つまり、Criteo ショッパーグラフはそもそも GDPR に違反しないことが前提のテクノロジーであり、当然、ショッパーグラフのデータに基づいて提供されるCriteoのソリューションは、すべて個人情報保護の点で十分な安全性を満たしているということができます。

アドフラウド対策、ブランド価値を守る環境で投資対効果向上

Criteoでは、近年、大きな問題になっているアドフラウド(不正行為や無効 Traffic)の抑制やブランドセイフティの確保にも力を入れています。2019年には、その取り組みが高く評価され、デジタル広告の透明性向上を図るアメリカの認証機関TAG(Trustworthy Accountability Group)より、次の3つの認証を取得しました。

  • TAG Certified Against Fraud(不正防止)
  • Inventory Quality Guidelines(広告インベントリ品質ガイドライン)
  • Certified Against Piracy Seals(海外版サイトでの広告表示やブランド価値毀損防止)

TAG Certified Against Fraud を取得するにあたって、Criteo はアメリカの独立監査機関 BPA Worldwide による監査を受け、無効Trafficの監視、検知、阻止のための厳密な対策を講じていることが認められました。また、Inventory Quality Guidelines と Certified Against Piracy Seals の認証を受けたことによって、広告主の皆様の広告が違法もしくは不適切なコンテンツ上に表示されないようにするために定められた業界のルールに準拠し、デジタル広告業界の透明性向上に貢献していることが認められました。

Criteo では、今後も引き続き、透明性が高く安全な広告のエコシステム構築に努め、広告主の皆様のブランド価値向上をサポートするとともに、消費者の皆様の信頼確保に努めて参ります。