「ゲーム・オブ・スローンズ」がファンの旅先選びに与える影響

更新日 2020年12月21日

ターガリエン。スターク。ラニスター。

「鉄の玉座」を奪い合う人々やドラゴン、そして異形の魔物「ホワイト・ウォーカー」らが繰り広げる壮大な物語「ゲーム・オブ・スローンズ」は、世界中に多くの熱狂的なファンを生み出し、HBO最大のヒット番組となりました。

同番組は空前の高評価と人気を誇り(プライムタイムの連続ドラマとして過去最高数のエミー賞を受賞。170カ国で放送され、各話の視聴者数は1千万人超)、毎週、新エピソードが放送されるのを全世界の人たちが心待ちにしていました。

今回、Criteoでは「ゲーム・オブ・スローンズのファンにはドラマ以外の分野(例えば旅行など)でも、共通する部分があるのではないか」という想定のもと、Criteoのデータを使って、彼らの嗜好や行動の共通点を探ってみることにしました。その結果、「ゲーム・オブ・スローンズ」の視聴者の多くは、「ドラマの舞台となった場所に一度は訪れたい」と思っていることが明らかになりました。

アイスランド

ハイガーデン、キングズ・ランディング、ウィンターフェル、キャスタリーロック…、「ゲーム・オブ・スローンズ」が人々の旅行先の選択に与えた影響について見てみましょう。

ティーザー動画の公開と同時に、クロアチアやアイスランド、アイルランドへの旅行予約が増加

2018年12月6日に「ドラゴンストーン」のティーザー動画が公開されるやいなや、その舞台となったクロアチアやアイスランド、アイルランドへの旅行予約が急増、最大で約20%の増加が見られました。

物語の舞台となった地を訪れたいと願う視聴者が増加

2019年1月~3月(最終シーズンの直前の期間)、ロケ地への旅行予約は2018年9月~12月の平均に比べて95%以上も増加しました。

ゲーム・オブ・スローンズのロケ地への旅行予約の推移

出典:月間の旅行予約指数(旅行先:クロアチア、アイスランド、アイルランド)、米国、2018年9月~12月の月間平均との比較

人気・話題性の高まり = 予約の増加

最終シーズンのプレミアが近づいてティーザー動画やトレーラー、関連ニュースの配信が増えるにつれ、ロケ地への予約数も増加(2月のピーク時には+124%)しました。

放送が始まると、ファンはドラマの視聴に熱中

2019年4月に最終シーズンのプレミア(初回)放送が始まると、予約数は平常に戻りました。

アイルランド

シーズン公開直前にヨーロッパへの予約が増加

2019年1月~4月

  • クロアチアへの予約数 +68%
  • アイスランドへの予約数 +166%
  • アイルランドへの予約数 +44%

ゲーム・オブ・スローンズに関連した旅行予約数(対2018年比)

出典:旅行予約指数(旅行先:クロアチア、アイスランド、アイルランド)、米国、2018年9月~12月の平均との比較

これらのデータを見て確実にわかることは、ゲーム・オブ・スローンズのファンは、作品に描かれる「ウェスタロス大陸」と「エッソス大陸」のモデルとなった場所を実際に見てみたいと思っていることです。そして、これが旅行業界に大きな恩恵をもたらしています。

メタディスクリプション:ゲーム・オブ・スローンズの視聴者の多くは、「ウェスタロス大陸」や「エッソス大陸」のロケ地を訪れてみたいと思っています。Criteoのデータが、この傾向を明らかにしました。