Criteoは、このほど2017年第4四半期のグローバル コマース調査レポートの結果を発表しました。
今回の調査結果から見えてきたトレンドワードは、「モバイルファースト」と「アプリ」。モバイルやアプリを駆使してショッピングを楽しむ人がますます増えていることが明らかになりました。
■日本ではスマートフォン経由の売上が13%増
今回の調査では、世界の大半の地域でEコマース取引の50%以上をモバイルが占めていることが明らかになりました。特に、モバイル市場が成熟している日本では、スマートフォン経由の取引が、前年同時期より13%増加。一方、タブレット経由の取引は 15%減少、PC経由の取引は10%減少しました。なお、日本ではスマートフォン+タブレット(モバイルウェブ)の売上も、Eコマース取引全体の56%(前年比プラス5%)に上っています。
■アプリがコンバージョン率UPと売り上げ増をけん引
そして、スマートフォンの普及とともにますます存在感を増しているのが、ショッピングアプリです。
特に日本を含む北東アジアでは、Eコマース取引全体の実に52%がアプリでの取引。また、モバイルウェブとアプリの双方に投資をしている小売業者では、モバイルの売上の実に66%がアプリ経由の売上であることも明らかになりました。
さらに北東アジアでは、アプリ経由でのコンバージョン率は21%と、モバイルウェブ経由のコンバージョン率(4%)の5倍以上に上っています。アプリを使ったショッピングが幅広い層に定着しつつあることは、まず間違いなさそうです。
したがって、オンラインビジネスを展開する小売業やブランドがやるべきことは、実に明白です。そう、ターゲットとするユーザ層に合わせて自社アプリを開発または最適化し、ユーザとの接点をこれまで以上に強化することです。大きな変化の波に乗り遅れないために、さあ、1日も早くアプリの活用と最適化を検討しましょう。
次回は、2017年第4四半期リポートで浮き彫りになったもう1つの新たなトレンド、「オムニチャネル」の消費者の動向について解説します。