今年のホリデーシーズンにアプリ内コンバージョンを増やすための5つのヒント

更新日 2021年01月13日

世界のほとんどの地域においてホリデーシーズン中のオンラインコンバージョンの半数以上は、モバイル経由のものです。なかでも、このところ急速に拡大しているのがアプリ内コンバージョンで、コンバージョン率はモバイルサイトのコンバージョン率の3~5倍にも達します。もし御社がショッピングアプリを提供しているなら、今年のホリデーシーズンは大きな期待が持てるかもしれません。

とはいっても、さらなる競争の激化は避けられません。今年のホリデーシーズン、消費者はかつてないほどのたくさんの魅力的なオファーを与えられ、どれを選ぶか迷ってしまうことになるでしょう。そこで今回は御社のアプリに「ホリデーマジック」をかけて、より多くの買い物客を惹きつけるためのヒントを5つ、ご紹介します。

1.今から太いパイプラインを構築する

「ホリデーシーズンのマーケティング戦略は、早い時期から練っておく」。これは今やマーケターにとっての常識となっています。ホリデーキャンペーンの最終調整を行う際に、新規顧客獲得やインストールキャンペーンの導入/強化を検討してみてはどうでしょう?今のうちにインストール促進やエンゲージメント構築に注力して多くのユーザーを獲得しておけば、ブラックフラーデーやサイバーマンデー等のホリデー広告配信時にリエンゲージできるユーザーを増やすことができます。

パイプラインの早期構築には、他のメリットもあります。Googleによると、ホリデーシーズンの買い物客の60%以上がアプリ内で購入し、その半数は新たなアプリをダウンロードしていることが明らかになりました。Deloitteによる2018年のホリデー調査でも、買い物客とつながるのが早ければ早いほど、売上が増えることがわかっています。つまり、今のうちにアプリのインストール数を増やしておけば、ホリデーシーズンが近づくにつれ、売上も伸びていくということです。

2.アプリをホリデーカラーにデコレーションする

アプリを季節に合わせてデコレーションすれば、App StoreやGoogle Playでその存在が際立ち、インストール促進に繋がります。季節感でユーザーを惹きつけるには、ホリデーらしい配色やデザイン要素を採り入れた新しいアイコンや、スクリーンショットを作成するのがおすすめです。また、ホリデー用の特別な機能をリリースすれば、さらに高い効果が期待できます。

実際、SplitMetricsが実施したテストでは、季節にあわせたデザイン要素を追加したアプリは、コンバージョンが47%も向上しています。

出典: SplitMetrics

YouAppiの調査によると、消費者はホリデー仕様のテーマが10月上旬に表示されることを許容範囲だとしてはいるものの、大半はサンクスギビング後のタイミングを望んでいることがわかりました。

app holiday theme survey

3.シームレスなチェックアウト体験を提供する

Statistaの調査では、18~19歳のユーザーがホリデーショッピングで最も重視するのは「情報の入力のしやすさ」であることがわかりました。30~59歳のユーザーの回答でも、2番めに多かったのが「情報入力のしやすさ」でした。

入力フォームは短くして、オートフィル機能を利用できる場合は利用するようにしましょう。また、PaypalやApple Payなどのワンクリック支払いオプションを追加して、購入プロセスもできる限り簡単・シンプルなものにしてください。

most important smartphone holiday shopping aspects出典: Emarsys

4.リターゲティングとリエンゲージメント

アプリマーケターならすでにご存じのとおり、アプリユーザーの5人に1人はアプリを1回使用しただけで、それ以降は全く使用しません。

だからこそ、アプリリターゲティングやリエンゲージメントが重要なのです。人々が慌ただしくなるホリデーシーズンには、なおさらのことです。ホリデーシーズン前にインストールキャンペーンで種を蒔いておいたのなら、今こそ彼らにリーチしてエンゲージメントを強化し、コンバージョンを促すときです。

出典: RetailDive

多くのブランドがこぞってホリデーシーズンのオファーを出す中で、御社の存在を際立たせるためには、各ユーザーの閲覧・購入履歴をもとにパーソナライズされた価格や割引オファーを提示することが重要です。

その際にリターゲティングの対象とすべきは、まだコンバージョンに至っていない新規のアプリユーザー、ホリデーシーズンのオファー活用に意欲的なユーザー、そしてアプリをしばらく使っていない休眠中のユーザーです。ダイナミック クリエイティブ オプティマゼーション(DCO)を使い、買い物客1人ひとりに合わせたクリエイティブと、最後に閲覧した商品以外の商品も提案できるような商品レコメンドを提示しましょう。また、関連の商品ページへのディープリンクも必ず組み込むようにしてください。

出典: ThinkWithGoogle

5.電子機器の「セットアップ」のタイミングに合わせて広告を配信

ここ数年、小売カテゴリの中で勢いがあるのは電子機器の分野です。毎年ホリデーシーズンになると、新機種のスマートフォンやタブレット、スマートTVがプレゼントとして贈られます。アプリマーケターは、これらのプレゼントが贈られた後も気を抜かないようにしましょう。なぜならプレゼントを受け取った消費者は機器のセットアップを始めるからです。またapptweakの調査では、クリスマス当日はアプリのダウンロード数が最大5倍にも上昇し、元旦前後にはヘルスケア/フィットネスアプリのダウンロードがピークを迎えることが明らかになりました。

キャンペーンを1月まで延長するか、もしくは新たなキャンペーンを開始して、新たな電子機器を手にした消費者の興奮や期待を、次なる売上に繋げましょう。

出典: apptweak

クリスマスシーズンに、簡単で便利なアプリ体験を提供できれば、ユーザーは年明けも御社を快く利用してくれるはずです。