日本でも定着する?Black Fridayとは

■どんなお店でも黒字になるセール!?

最近、日本でも11月に入るとよく耳にするようになった「ブラックフライデー」。

もともとアメリカで始まった、毎年感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日から数日間行われるセールのことですが、最近は日本でもこの時期にセールを実施する店舗や企業が増え、少しずつ定着しつつあるようです。今年のブラックフライデーは11月23日(金・祝)~の数日間。中には23日の数日前からセールを始めているところもあるようです。

日本人は「ブラック」という言葉に負のイメージを抱いてしまいがちですが、ブラックフライデーの「ブラック」はとってもおめでたい意味。この期間中はどの店でもセールをすれば商品がよく売れて「黒字」になるのが、ブラックフライデーという言葉の語源だと言われているのです。

アメリカ人にとって、ブラックフライデーのセールは国民的なお祭りのようなもの。早朝からお店の前に並んで特売品を買い競ったり、ネットショップでは限定品が売り出されたり・・・と、日本でいう「初売り」のようなイベント性のあるセールなのです。

そして、ブラックフライデーは、アメリカにおけるクリスマスシーズンの始まりでもあります。多くの企業やブランドが実店舗・オンラインを問わず、ブラックフライデーで消費者の購買意欲を刺激、クリスマスセールの盛り上がりへ繋げていく・・・というスタイルのキャンペーンを展開しています。

■航空会社も参入。日本でも少しずつ認知度がUP!

日本でブラックフライデーが広く知られるようになったのは、2016年に大手スーパーのイオンがブラックフライデーセールを実施したことがきっかけでした。以来、他の小売店やECサイトでも実施するところが増え、その業種も広がってきつつあります。たとえば、日本航空は2016年からブラックフライデーに参入、2018年には23日午前0時から26日11時59分までの期間限定キャンペーンを実施しました。期間中、対象運賃で購入した客にはポイントをプレゼントしたり、ラウンジのクーポンが当たる抽選会や国内や海外の特別ツアーを用意するなど、単なる航空券の安売りとは違ったアプローチのキャンペーンを展開。19日からはブラックフライデーのフライング企画として、初日の出フライトの招待券やハワイ旅行が当たるキャンペーンを展開して注目を集めました。

このほかにも、2018年は大手企業やチェーン店が次々にブラックフライデーセールに参入、例えばECサイトの楽天市場はポイントが最大43倍になるブラックフライデーセールを実施、ファッション小売りのしまむらが、ブラックフライデー限定の福袋「Black Pack」を販売するなど、前年以上の盛り上がりを見せました。このままいくと、来年以降はさらなる盛り上がりを見せ、新たなショッピングイベントとして日本でも定着する可能性は大いに期待できそうです。

ブラックフライデーセールは、その年のクリスマス&年末商戦の行方を占う指標の1つにもなると言われています。ブラックフライデーセールが終わると、あっという間に12月。ブラックフライデーセールでつかんだ顧客の購買傾向や人気商品などを分析し、来るべきクリスマス&年末キャンペーンに活かしたいものです。