新型コロナウイルスの感染拡大を受け、医療現場の切迫した状況が連日報じられています。これから風邪やインフルエンザの流行も本格化する時期を迎えるにあたって、「病院に行くのが怖い」と考える人も増えてくるでしょう。そこでにわかに注目を集めているのが、「オンライン診療」です。オンライン診療はスマートフォン・パソコン・タブレットのビデオ通話やチャットの機能を使って、予約・問診・診察・処方・決済までをインターネット上で行う診察・治療方法のことで、日本では1997年から段階的に活用が解禁され、2020年4月からは新型コロナウイルス感染拡大防止対策の特例として、それまで禁止されていた初診のオンライン診療が解禁されました。

オンライン診療の利用経験者は全体の約18%

しかし、実際にオンライン診療を受けたことがある人は、まだまだ少数派。2020年10月~11月にMMD研究所が全国の男女1万2517人を対象に行った調査では、オンライン診療を「利用していた」「現在利用している」と答えた人は、わずか18%にとどまっています。なお、「利用したことがある」「現在利用している」と答えた人の割合が最も高かったのは、20代の男性で43.4% 、次いで20代の女性で32.5%となっており、若い世代ほどオンライン診療に積極的であることが見て取れます。

出典:MMD研究所

もっとも、実際の利用率は低いものの、オンライン診療への関心が低いわけではありません。MMD研究所の調査でオンライン診療に関心があるかどうかを尋ねたところ、「非常に関心がある」が13.0%、「どちらかと言えば関心がある」が39.6%とあわせて52.6%が関心を示し、どの年代でも半数以上の人がオンライン診療に関心を示していることが明らかになりました。

出典:MMD研究所

では、実際にオンライン診療を受けた人たちは、どのような理由で病院での対面診療ではなく、オンライン診療を選んだのでしょうか?調査結果を見てみると、やはり最も多かったのは「感染予防のため病院に行くことを控えたかった」で、38.9%。次いで「かかりつけ医や病院がオンライン診断に対応していたから」で31.8%、「通院時間短縮のため」が29.0%という結果になっています。

出典:MMD研究所

なお、実際にオンライン診療を受けてよかった点については、「感染症などのリスクが減る」(45.5%)が最も多く、次いで「待ち時間が短縮できた」(42.2%)、「通院時間が短縮できた」(40.8%)となりました。逆にオンライン診療で不安や不満に感じたことについては、「触診がないので不安だった」(26.8%)、「対応している医療機関が少ない」(24.9%)、「検査・処置がないので不安だった」(23.1%)などが多く挙げられました。

66.7%が「オンライン診療が増えてほしい」と回答

また、オンライン診療を利用したことがある人にオンライン診療について聞いたところ「増えて欲しい」が66.7%に。さらに、オンライン診療の利用意向を聞いたところ、「利用したいと思う」が52.0%、「やや利用したいと思う」が34.0%で、あわせて86.0%が今後もオンライン診療の利用を前向きにとらえていることがわかりました。

出典:MMD研究所

医師のなりすまし問題や、オンライン診療体制を整えている一部の医療機関への患者が集中することへの懸念など、オンライン診療には、まだいくつかの課題が残っているのが間違いありません。しかし、今後、新型コロナウイルスのみならずインフルエンザや風邪が流行すると、オンライン診療の需要はますます増えてくるものと予想されます。来年以降はオンライン診療を受ける患者を対象とした新たなサービスや商品が生まれる可能性が高そうです。

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