日本でも定着する?話題の「Qコマース」

ネットで注文→1時間以内に自宅に配送

自宅に居ながらにしてショッピングができ、重い荷物を運ぶ必要もないECショッピング。食料品や日用品の購入に重宝している人も多いのではないでしょうか。しかし、便利なECショッピングにも弱点があります。それは、「すぐに欲しい!」というニーズに応えづらいこと。ECショッピングの配送は、どんなに早くても注文の翌日以降になるのが一般的で、今すぐ欲しい物の購入は、面倒でも実店舗に行かざるを得ないのが実情です。

ECショッピングのこの弱点をカバーするサービスとして登場したのが「Qコマース(クイックコマース)」です。その名の通り、クイック(迅速)さがウリのサービスで、オンラインで注文した商品を通常10分~60分以内に届けてくれるのが特徴。配送料も安く、少量の注文にも応じてくれるのが特徴です。「あ、お醤油買い忘れた!」というウッカリにも、「今すぐ、アイスクリームが食べたい!」というわがままにも、「体調が悪くて、近所のスーパーまで買い物に行くのが億劫」といった緊急時の需要にも応えてくれる便利なサービスとして、欧米を中心に市場を拡大。アメリカでの市場規模は2021年の段階で約3兆円に拡大しているという調査結果も出ています。

短時間での配送を実現する「ダークストア」と地域密着

注文から早くて10分以内、遅くとも60分以内に自宅に商品が届く・・・という短時間での配送を実現するカギは、「地域限定」と「ダークストア」。Qコマースを手掛ける業者の多くが配達可能地域をごく狭い範囲に限定、「ダークストア」と呼ばれる専用の倉庫から注文を直接配達することで、コストを抑えつつ短時間に商品を配達するシステムを確立しています。

注文が入ってから外部のギグワーカーを手配するウーバーイーツなどと違い、アルバイトや社員がダークストアに常駐・待機させ、注文が入ったらすぐに動ける体制にしている例が多いのも、Qコマースの特徴。収入が安定するので配達員のモチベーションを維持しやすく、客とのトラブルの予防にも繋がっています。

送料も概ね200円前後と、比較的低めに設定してある点もQコマースの特徴。商品価格はコンビニと同じくらいですが、セールやキャンペーンを利用すれば、送料を含めてもコンビニなどよりお得に買い物できるチャンスもあります。

日本でも続々参入。今後の課題は?

日本でも、外資系やスタートアップを中心に、各地でQコマース業界への参入が相次いでいます。

ここでは、2021年に日本初のダークストア専業スタートアップとして誕生したOniGO(東京都目黒区鷹番)の例を紹介しましょう。OniGOはスマートフォンアプリから注文できるネットスーパー。店舗での販売はせず、対象地域への配達に特化した営業スタイルで、ユーザーは注文から原則として10分以内に商品を受け取ることができます。

OniGOの流れ
① スマホにダウンロードした専用アプリから好きな商品を注文
② ダークストアで待機している担当者が注文商品をピックアップ
③ 配達担当者が自転車で10分以内に注文者の自宅に商品を配送(送料300円)

迅速な配達を武器に、OniGOは順調に業績を伸ばしており、創業当初1店舗だったダークストアも都内3店舗に拡大(2022年3月現在)。同時に、2022年2月にはローソンストア100の一部店舗と、3月には大手スーパー「ヨーク」の一部店舗とともに実証実験を開始、本格的な販売体制の確立に取り組んでいます。

既存の小売業者と提携することによって、ダークストアはより多くの商品ラインアップをユーザーに提供できるようになり、小売業者はダークストアの迅速な配送サービスをユーザーに提供できるというメリットを享受することが可能に。また小売店側はダークストのユーザーと、ダークストア側は小売店のユーザーと、新たに接点が持てるというメリットも期待できます。

コロナ禍を機に、「自宅でオンライン注文して商品を受け取る」というショッピング方法が幅広い世代に定着したことを背景に、「より早く届けてほしい」というニーズに応えるQコマースは、日本にも広く普及していくものとみられており、ダークストア事業者のみならず、実店舗を構える既存の小売店が自前のQコマースサービスを立ち上げる動きもみられます。今後は、配送方法のラインアップの1つにQコマースサービスを加えることが、スタンダードになっていくのかもしれません。

実店舗とオンラインの顧客データを融合、活用するCriteo オムニチャネルソリューション

店舗とオンラインを状況に応じて使い分けるユーザーが増える中、顧客ロイヤルティの向上には、実店舗のユーザーをオンラインに、オンラインのユーザーを実店舗に導くオムニチャネルでのマーケティング戦略が欠かせません。

Criteoでもオムニチャネル戦略に役立つソリューションを開発、まずはグローバルで先行して提供を始めており、近々、日本でもサービス・インを予定しています。「実店舗の顧客データをもとに、オンラインでキャンペーンを展開し、実店舗の顧客をオンラインストアへの来訪を促したい」あるいは、「オンラインの顧客を対象に実店舗への来店を促すキャンペーンを展開したい」など、オムニチャネルでのキャンペーンをご検討中の方は、Criteoまで是非お気軽にお問い合わせください。