コンバージョン6.5倍達成事例も紹介!AIが変える成果の方程式とは?Web担Forumミーティング登壇レポート

2025年11月20日更新

Criteoは2025年11月6日と7日の2日間、東京・赤坂で開催された「Web担当者Forumミーティング2025秋」に参加しました。Web担当者Forumミーティングは、企業のマーケターやWeb担当者が最新の知見を学ぶ人気イベント。Criteoからはコマースメディア営業部でパフォーマンス広告事業の責任者を務める福島幸紀とアカウントストラテジストの梅田日南が登壇、実際にCriteoのソリューションを活用していただいている株式会社カカクコム 求人ボックスカンパニー マーケティングチームの小塚優季氏を特別ゲストに迎え、セッションを行いました。テーマは 「AIが変える成果の方程式 ― Criteoが示す課題解決の新常識」 。マーケターが直面する「効率と成果の両立」という永遠の課題に、CriteoのAIはどのように応えられるのか。実例とともに深掘りしたセッションとなりました。

CriteoのAIはなぜ強いのか:成果を生み出す3つの理由

冒頭では、Criteo福島よりCriteoの事業概要とあわせて、AI領域での独自の強みが紹介されました。

【Criteo AIの強み】

① 世界有数の“購買データ”を保有

Criteoの最大の強みは、ユーザーの行動データだけでなく、「いつ・どこで・何を買ったか」という購買データを大量に持っていること。AIが予測精度を高めるために最も重要なのは“良質なデータ”であり、Criteoはこの点で他社を大きく上回っています。

② 20年以上AIを磨いてきた技術の蓄積

Criteoは創業当初からAIの研究開発に力を注ぎ、レコメンド技術や広告配信の最適化を長年にわたり追求してきました。自社の研究機関「Criteo AI Lab」で培われた知見により、ユーザーごとに最も成果につながる広告を導き出す技術は、今も進化し続けています。

③ AIが“もう1人の運用者”として意思決定する仕組み

CriteoのAIは、広告配信に必要な多数の判断を自動で行います。「誰に配信するか」、「どの広告枠が最適か」、「どのクリエイティブを見せるべきか」、「購買につながるタイミングはいつか」。こうした複雑な判断をAIが代替するため、少ない運用負荷で高いパフォーマンスが実現します。つまり、CriteoのAIは、マーケターに代わって意思決定をする「もう一人の運用者」になり得るのです。

また、Criteoのソリューションはお客様の抱える課題に応じて、柔軟に設計ができる強みも持っています。福島は課題別のソリューション導入・成功事例として、以下の3例を紹介しました。

【マーケターの“あるある”課題】

① 新規購入者を増やしたい

ある大手EC企業では、新規獲得の拡大が重要な課題となっていました。そこでCriteoのコマースオーディエンスを導入したところ、新規ユーザー数は200%増、売上に占める新規比率は63%まで伸長し、全体売上も20%増という大きな成果につながりました。効率を維持しながら新規獲得を強化したいという課題に、Criteoの精緻なオーディエンスターゲティングが有効に機能しました。

② リピーターを増やしたい

あるアパレルのセレクトショップでは、新規顧客は獲得できている一方で、リピート購入が伸び悩んでいました。そこでCriteoのリターゲティング広告を活用したところ、3回以上購入しているユーザーへの広告接触が225%増、売上も105%増を記録。リピーター比率も10%未満から23%へと大きく向上しました。既存顧客の掘り起こしとLTV向上において、効果的なアプローチを実現しています。

③ 自社サイトに新しいユーザーを呼び込みたい

ある中古車販売サイトでは、すぐに購入はしないものの、中長期的に検討してくれる新規ユーザーをできるだけ多く集客したいというニーズがありました。Criteoの動画広告を配信した結果、低単価で効率よく新規ユーザーの流入を獲得することができ、求めていたコストパフォーマンスの高い集客を実現しました。

これらの事例からもわかるように、Criteoの施策は、導入時にタグと商品フィードを設定したあとは、

  • どのクリエイティブを使うか
  • どのユーザー層に配信するか
  • どの最適化エンジンを使うか

この3つを、それぞれ選択肢のなかから決めるだけで原則として運用が完結します。

細かな調整を繰り返す必要はなく、あとはCriteoのAIが自動で配信を最適化していきます。複雑な運用負荷をかけずに求める成果を手に入れられる点も、お客さまから高く評価されています。

求人ボックスの取り組みと成果:コンバージョン6.5倍の裏側

セッション後半では、求人ボックスの小塚氏を招き、Criteo活用のリアルが語られました。求人ボックスは月間2,000万件以上の求人情報と、月間1,200万人が利用するカカクコム社の求人検索サービス。売上は前年比150%以上と急成長中で、カカクコムの第三の事業の柱として事業規模を拡大しています。

一方で求人ボックスでは事業拡大に伴い、「高い事業成長目標にあわせ、売上金額を最大化する」という課題に直面していました。主要な獲得系の媒体を一通り試したうえで、Criteoは「予算を任せられるチャネル」として採用されました。小塚氏は当時の判断について、「効率を保ちながら、しっかり配信量を増やせる点が魅力だった」と語っています。

左からCriteo 梅田、カカクコム 求人ボックス 小塚氏 

導入後、カカクコムではCriteoのAIが最大限に機能するよう、いくつかの基盤整備に取り組みました。まず、求人データのフィードを数十万件から数百万件規模へと拡充し、学習に必要な情報量を大幅に強化。また、リターゲティングに頼らず、Criteoが提供するさまざまなオーディエンスを徹底的にテストし、獲得効率の良い層を発掘しました。さらに、配信の要となるタグ設計も全面的に見直し、AIの最適化がより進む構造に刷新しました。

こうした準備の積み重ねは大きな成果をもたらしました。効率を下げることなく配信ボリュームを拡大できるようになり、結果として コンバージョン数前年比6.5倍 という大幅な成長を実現。「AIが自動的に最適化してくれるので、運用の負荷はほとんどない」と小塚氏が語る通り、CriteoのAIが「もう一人の運用者」として機能したことで、限られた工数でも大きな成果を生み出すことができました。

【コンバージョン数6.5倍を実現したポイント】

  • フィードの強化:求人データを数十万件→数百万件に増量し、AI学習を加速。
  • オーディエンスの徹底テスト:リターゲティングに頼らず、非リタゲ層の獲得も強化。現在は「配信の3分の2が非リタゲ」とのこと。
  • タグ設計の見直し:CriteoのAIが機能するよう、土台であるタグ設計を整えることに注力。その結果、配信量も成果も一気に伸長。

CriteoのAIは、さらなる進化へ

セッションの締めくくりでは、Criteoが現在開発を進めている最新のAI機能についても紹介されました。たとえば、生成AIを活用してバナー画像を自動生成したり、配信される季節・天候・時間帯に合わせて背景を変化させる機能、わずか3枚の画像から動画広告を作成する機能など、クリエイティブ制作の効率を大きく高める取り組みが進んでいます。さらに、バナー上でユーザーと対話できるAIアシスタント広告や、運用者の質問に応えながら最適な配信設定まで提案するAIエージェントといった、広告体験と運用プロセスを変革する機能も登場しつつあります。

Criteoはこうした新しいAI技術を通じて、「マーケターの意思決定を軽くし、本来注力すべき業務により多くの時間を使える環境」 の実現をめざし、進化を続けています。

AIを活用した広告運用の効率化、新規獲得の最大化、売上成長の実現にご興味をお持ちの方は、ぜひCriteoまでお気軽にお問い合わせください豊富なコマースデータと世界トップクラスのAIが、貴社の成果創出を力強く後押しします。