2022年度がスタート、新年度に始めたいこと&欲しいものは何?

更新日 2022年04月21日

2022年度がスタートしました。日本人にとって年度初めは「新しいこと」を始めたい気持ちが高まる時期でもあります。

コロナ禍で迎える3度目の新年度、皆さんはどんなことを始めたいと考えているのでしょうか?いくつかのアンケート結果から探ってみましょう。

新しいことを始めたい理由、No.1は「心身ともにリフレッシュしたい」

Amazonが20歳~69歳までの男女2000人におこなった調査で「今年の春に心機一転、新しく何かをやってみたいか」を聞いたところ、4分の3に当たる75.1%が「やってみたい」と回答しました。また、具体的にどんなことを新しくやってみたいかを尋ねたところ、「近所を散歩するなど、積極的に出かける」(31.6%)、「部屋の掃除・片付けをしたり、家具・インテリアを買い替えたりする」(31.0%)、「ジョギングなどの軽い運動、ジム通い、スポーツを始めたりする」(22.6%)と答えた人が多く、「身近で簡単に始められること」に注目が集まっていることがわかります。

そして、これらのことを新しくやってみたい理由については、「心身ともにリフレッシュしたいから」(45.1%)がもっとも多く、次いで「健康になりたいから」(37.8%)、「毎日の暮らしを充実させたいから」(37.1%)という結果になりました。この結果についてAmazonでは「不安や制約が多かったこれまでの毎日を、心身ともに健やかで充実した日々に少しずつ変えていきたいというポジティブな気持ちがうかがえます」と分析しています。

では、新しいことを始めるにあたって、消費者の皆さんはどんなものを購入したいと考えているのでしょうか?同じくAmazonの調査によると、もっとも多かったのが「ファッション(服、靴、バッグ、財布、腕時計、アクセサリーなど)」(20.3%)、次いで「本・雑誌」(14.6%)、「スポーツ・フォットネス用品」(12.8%)、「食品・飲料・お酒」(11.6%)、「ホーム・キッチン用品」(10.6%)と続きました。心身健やかで充実したライフスタイルに変えていきたいという願いをかなえるために、手軽に家の中や家の外の時間を充実させてくれるアイテムへの関心が高くなっていることが伺えます。

新年度に新たな趣味や習い事を始めたい人は56%

こうしてプライベートな時間の充実を願う人が目立つ一方、将来の自分のために「学び」を始めたいという人も。オンラインレッスンプラットフォーム「CLASS101(クラス ワンオーワン)」を企画・開発・運営する、CLASS101JAPAN株式会社が20歳~49歳の男女1,050人を対象におこなったアンケートで、「この春、何か新しい趣味・習い事を始めたいですか?」と聞いたところ、「とても興味がある」が16%、「興味があり、機会があればやりたい」が40%と、この春何らかの学びを始めたいと考えている人が半数を超えていることがわかりました。

性別にみると、この春からの学びに積極的なのは男性よりも女性で、特に20代~30代の女性が意欲的であることがわかります。

動機は「資格取得・副業に活かしたい」が最多

なお、同調査でこの春に新しい趣味や習い事を始めたい理由についてきいたところ、最も多かったのは「資格取得・副業」、次いで「運動不足、体力をつけたい」でした。副業を解禁する企業やフリーランスで働く人が増えていること、そしてコロナ禍や景気悪化への不安から働き方を見直す人が増えていることなどの影響で、「スキルを身に付けて副業で収入を増やしたい」「フリーランスで稼げるようになりたい」という意識が高まっていることが伺えます。また次に多かった「運動不足、体力をつけたい」については、コロナ禍でテレワークやおうち時間が増えたことにより運動不足だと感じる人も多く、慢性的な運動不足解消のために何かを始めたいという需要の高まりを見て取ることができます。

ビジネスに直結するスキルのブラッシュアップに注目

では、具体的にどんなことを新たに学び始めたいと思っている人が多いのでしょうか?

性年代別でみると、女性は全体的に「趣味」や「フィットネス・ダンス」への興味が強い傾向にあり、特に30代は「趣味」(クラフト・アート・料理・音楽)、40代は「フィットネス・ダンス」といった健康への関心の高さが伺えます。一方、男性については20代で「趣味」に多くの関心が集まるものの、男性全体でみると現在の仕事に生かせるスキルアップやキャリアアップに関連する「外国語」や「デザイン・プログラミング」、「財テク・投資・ファイナンシャル」、「ビジネススキル」などに関心が寄せられていることがわかりました。急速なIT技術の進化や目まぐるしい社会情勢の変化に対し、個人が培ってきたスキルや技術や能力のアップデートや学び直しなど、リカレント需要の高まりが感じられる結果となりました。

なお、「外国語」や「財テク・投資・ファイナンシャル」、「ビジネススキル」、「デザイン・プログラミング」など、スキルアップやキャリアアップなどを目的とした学びは、「オンラインで始めたい」と回答する人の割合が多い傾向にあることもわかりました。オンラインレッスンでしたいと回答した方の中で、その理由として突出して多かったのは「好きな時間にできるから」、次いで「自宅の他、自分の好きな場所からできるから」でした。自分のペースで気兼ねなく進捗できる点が高評価に繋がったものとみられます。その他の回答では、「子供がいてなかなかオフラインの教室に通えないから」(20代女性)や「育児で決まった時間がとりにくいから」(30代女性)と、子育て中の女性にもオンラインによる趣味・習い事は支持される傾向にあることがわかります。

このように、2022年の新年度も、引き続き、消費や学びのキーワードは「おうち」です。外食や旅行は少しずつ再開しつつはありますが、コロナ禍によりおうち時間もより快適で充実したものにしたい、かつ学びのための時間として有意義に活用したいという傾向が、今後もしばらくの間は続くものとみられます。

※出典:本文中のグラフはすべてCLASS101JAPAN株式会社のプレスリリースより引用