2018年11月09日
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「ユーザが欲しいのはストーリー」。 マーケティングにストーリーが必要な理由

 

常に変化し続けるマーケティング業界。ここ10年間にも様々な変化が起きましたが、広告に最も大きな影響を与えた変化の1つとしては、「SNSの普及」が挙げられます。SNSの普及によって、これまで「消費者」と呼ばれていた人たち一人ひとりが、1つのメディアとして情報を発信・拡散できるようになったからです。テレビや新聞、ネット上の広告よりもSNSでのユーザの口コミが商品購入の決め手とする人が増え、SNSでの「いいね」の数やコメントがその企業や商品を左右する時代、人々が企業広告に求める要素は明らかに変化しつつあります。また、インターネットの普及で世界に流通する情報量は爆発的に増加し、人々は絶え間なく情報の波にさらされているため、よほどのインパクトがない情報は「スルー」され、忘れ去られてしまいます。

■ストーリーには共感を呼ぶ力がある

そんな時代にあって、人々を魅了する広告に欠かせない要素として注目を集めているのが「ストーリー性」であり、今では世界中のマーケターがストーリー性のある広告を重視しています。では、なぜストーリー性のある広告は人々に受け入れられるのでしょうか?その理由についてForbs誌はストーリーテリングに関する知見を提供する企業、シェア・モア・ストーリーズ(Share More Stories)の創業者かつCEOのジェームズ・ウォーレン氏の次のような見解を紹介しています。

<ストーリー性のあるマーケティングが重要な理由>

  1. 1.良いストーリーは、人と人を結びつける
    共感できるストーリーは人を深く結びつけ、信頼関係を構築するのに役立つ\
  2. ストーリーは強力な学習ツールである
    ストーリーテリングを通じて、自然な形で企業やブランドの信念やビジョン、メッセージを伝えることができる
  3. ストーリーは重要な戦略ツールである
    ストーリーは、これまで接点のなかった人と企業を結び付けるきっかけとなりうる

中でも最も注目すべきは、ストーリーには共感を呼ぶ力があるということです。その商品や企業の持つストーリーに共感した人は、自分がその商品や企業のファンになり、顧客になるだけでなく、そのストーリーをSNSなどで発信する「メディア」としての役割を果たしてくれるようになるのです。そして、その共感の輪がどんどん広がっていけば、企業はほとんど費用や労力をかけることなしに、世界中に「広告」を打つことができるようになるというわけです。

■何を、誰に、どうやって伝えたいのか?

とはいえ、ストーリーなら何でもよいというわけではありません。嘘や作り話ではなく、企業やブランドにまつわる実際のエピソードであることはもちろん、その中にしっかりと企業が伝えたいメッセージやビジョンが盛り込まれていなくてはいけません。そして、観た人が「人に伝えたい」と思える良質なものでなくては意味がありません。つまり、人々の興味・関心をひき、記憶に残り、かつ人に伝えたくなるようなストーリーが必要なのです。

さらに、そのストーリーをどんなユーザに届けたいのかを、考えることも大切です。これまでの広告は、「万人受け」を狙い、少ないコンテンツをできるだけ安価なインプレッションで多くの人に届けることを目指してきました。そういった広告の「届け方」についても、再考されるべき時代が来ています。誰に、何を、どうやって伝えたいのか。ごく当たり前のようで、難しいこの課題に取り組むことこそ、御社のストーリーマーケティング(ストーリーブランディング)の第1歩になるはずです。