ファッションブランドとビューティブランドのFacebook戦略に役立つ6 つのヒント

更新日 2019年01月24日

2014年に発表されたプリンストン大学の調査では、Facebookは2017年までにユーザの80%を失うだろうと予想されていました。しかし、実際には、Facebookはユーザ数を減らすどころか20億人を超えるまでに増やし続け、今や世界最大のソーシャルアプリとして不動の地位を確立しています。

2018年がスタートしてもなお、Facebookのリーチは驚くほど拡大し続けています。ファッション業界とビューティ業界に限定しても、その数はやはり圧倒的です。FacebookIQ調査によると、Facebookユーザの40%は過去3カ月間にFacebookでファッションに関する何らかのアイデアを得たと回答、さらに5人に3人はそれまで買うつもりがなかったファッションアイテムを、Facebookで見た後に買う気になったことがあると回答しています。

Criteoが先ごろ発表した「ショッパーストーリー」も、この事実を裏付けています。回答者の70%は頻繁に、あるいは時々、オンラインでアパレルアイテムを衝動買いすると回答しています。

こうしたことからも、ファッションブランドとビューティブランドはFacebookの企業ページを効果的に活用することによって、より多くのメリットが得られる可能性があることがわかります。もちろん、ほとんどの小売業者は、すでにFacebookページ内でセールや新作、商品レビュー、コンテストに関する情報をリリースしたり、ショッピング機能を持たせたりと、基本的なマーケティング施策を展開しています。では、Facebookの活用をもう一段ステップアップさせるために、マーケターには何ができるのでしょうか?本ブログでは、ブランドが試みるべき6つの戦略についてご紹介します。

1.ライブ動画で魅せる。
オーディエンスとのエンゲージメントにおいて、動画が最も効果的であることは周知の事実です。動画コンテンツをライブで提供することによって、ブランドはオーディエンスの興味・関心をさらに引き付けることができます。Facebookのライブ動画は、ファッションショーの舞台裏やセレブとのインタビュー、ファッション界のカリスマとのQ&Aセッションなどを紹介するのに最適なツールであり、その好例の1つにGlossierのライブ動画があります。
2.ショッピングができる動画を投稿する。
動画制作を計画しているなら、ショッピング機能(インタラクティブ機能やEコマース機能とも呼ばれます)の追加を検討してみてはいかがでしょう?ショッピング機能付きの動画では、オーディエンスは画面上に表示されるプロンプトをクリックすれば、そのアイテムを保存して後でゆっくり見たり、あるいはリンクに直接飛んでそのアイテムを購入したりすることができるのです。たとえば、昨年の Kate Spadeのホリデービデオはその好例です。

3.インフルエンサーとつながる。
FacebookIQ調査によると、ビューティアイテムの購入者の52%はSNS上で有名なビューティ分野のエキスパート(インフルエンサー)から影響を受けると回答しています。このことからも、ファッションやビューティ関連のインフルエンサーとのつながりは、規模や知名度に関係なく、ブランドにとって賢明な戦略だと言えます。また、ブランドはインフルエンサーとつながることで、彼らの大勢のフォロワーへのアピールが期待できるほか、活用できる新たなコンテンツのソースが得られるメリットもあります。

4.ファングループやビューティ/ファッションの話題で集まるグループとのつながりを構築する。
Facebook上にブランドのファングループがあるなら、別途時間を確保してでも、積極的に彼らと交流しましょう。ファングループのような極めてロイヤルティが高いオーディエンスに対して、ブランドがいかに彼らを大切に考えているかを伝えることができれば、リピート購入や口コミによる宣伝効果など、さまざまなメリットを得ることができます。これは一般的なファッショングループにも当てはまることです。自社に最適と思われる1つあるいは2つのグループを厳選して、グループと交流する機会を作ると良いでしょう。

5.チャットボットを追加する。
メッセンジャーを使ってチャットボット機能を追加しましょう。そうすれば、カスタマーサービス的な質問への回答や、美容に関する個人的なアドバイス、あるいはファッションアイテムの提案など、さまざまな役割をチャットボットで代行することができます。その好例が、Burberryのギフトファインダー・サービスです。この他にも興味深いチャットボットの活用例としては、バーチャル試着サービス、口紅のカラーファインダー・サービス、個々の顧客向けにカスタマイズしたスキンケアアイテムの提案、実店舗への来店予約などがあります。

6.Facebookダイナミック広告を活用する。
ショッピングカートにアイテムを投入したものの、購入を完結させずにサイトから離脱したユーザについても、近い将来、Facebookを使って彼らとリエンゲージできるチャンスが得られるようになるでしょう(Facebookのユーザ数は20億人を超えています)。ユーザの購入意思とパーソナライゼーションを組み合わせて、表示する広告を最適化し、それによってROIの最大化を図るのがダイナミックリターゲティング広告です。たとえば、CriteoのFacebookダイナミック広告ソリューションを活用したクライアントの場合、平均で約16%の売上拡大を実現しています。

2018年はまだ始まったばかりですが、今年はこれら6つの戦略から1つ、あるいは複数のアプローチを採用して、Facebookページを真の「セールスマシン」に転換させる年にしてはいかがでしょうか?

ところでマシンと言えば、マシンラーニング(機械学習)がチャットボットやダイナミックリターゲティングを支える基盤技術であることをご存じでしょうか? 機械学習について、あるいは機械学習がマーケティングやその他のさまざまな業務に与える影響について詳しく知りたい方は、ぜひCriteoのEブック「マーケターのための機械学習ガイド」をご覧ください。

リターゲティング技術についての詳細は、Criteoのリターゲティングに関するEブックをご覧ください。