ブラックフライデーの舞台裏、CRITEOのテクノロジー・データの活用の仕方とは!?

ブラックフライデーに備えて、どの企業も何ヶ月も前から周到な準備を行っています。小売業者やブランドの多くが、消費者がバーゲン品を探し始めるずっと前から、販売戦略を練り、予算を立て、マーケティングキャンペーンをスタートさせるのです。

Criteoは、ブラックフライデーが私たちの広告パートナーの皆様にとって極めて重要なイベントであることを知っています。なぜなら、ブラックフライデーは皆様が1年で最も大きな利益を上げることができる日だからです。そして、私達はパートナーの皆様がこの日にできるだけ売上を伸ばせるよう、皆様よりさらに早い段階、1年近くも前から、ブラックフライデーに向けた計画に着手しています。

Criteoでは、すでに、このブラックフライデーに向けた準備が毎年恒例の一大ミッションとなっています。準備にあたっては、セールスやアカウントストラテジーチームからR&D部門の技術開発チームまで、すべての従業員がそれぞれの立場で重要な役割を担っています。私たちの目標は、1年の中で最も熾烈な競争が繰り広げられるブラックフライデーに、あらゆる規模の企業が買い物客を呼び込み、売り上げを勝ち取るためのサポートをすることであり、その目標達成に欠かせないのが私たち独自のテクノロジーなのです。

今回のブログでは、Criteo独自のテクノロジーとそれを支えるチームが、世界最大のショッピングデーに備えてどんな準備をしているのかについて、その舞台裏の一端をご紹介したいと思います。

2019年の振り返り

CriteoのR&D部門は、ブラックフライデーの時期に急増するオンライントラフィックに対応するためのテクノロジー設計を担当しています。

私たちは毎年、当社のプロダクトリライアビリティ、サイトリライアビリティ エンジニアリング、およびプロダクトエンジニアリングの各チームの優秀なエンジニア、およびS&O、テクニカルサポート、ビジネスエスカレーションの各チームメンバーで構成される「ブラックフライデー タスクフォース」を編成します。タスクフォースのメンバーは各自が担当する分野について詳細なレビューを行い、広告キャンペーンに潜在するあらゆるリスクを洗い出し、すべての問題をブラックフライデーの前に解決する責務を負っています。

その甲斐あって、昨年は1秒間に720万件という膨大な入札リクエストに問題なく対応できました!私たちは6,400万件以上のキャンペーンの中で、各キャンペーンが最高のパフォーマンスを発揮できているかどうかを確認するために、機械学習を使って秒単位での評価を行っています。そして、Criteoはこの膨大なデータを処理するために世界中で4万5,000台のサーバーを稼働させています。

これはまさに、数か月に及ぶ準備とチームワークのたまものです。今年もまた、Criteoはブラックフライデーの成功に向かって着々と準備を進めています。

2020年も準備は万端!

新型コロナウイルスの影響でオンラインショッピングが急増している状況を踏まえると、今年のホリデーシーズン、特にブラックフライデーのオンライントラフィックとセールスは、過去最高に達すると思われます。CriteoのR&Dチームは、こうした状況の中でもすべてのキャンペーンが一貫して最高のパフォーマンスを発揮できるようにするため、1年中努力を続けてきました。

まずR&Dチームは、トラフィック量を予測し、サーバーの台数がこのキャパシティを処理するのに十分かどうかを確認します。これらの予測は機会学習を用いて、履歴、現在のトレンド、およびマーケットパフォーマンスに基づいて行われます。

特に予測が難しい今年は、Criteoのサーバーがトラフィックのピークに対応できるかどうかを確認するため、毎日のように再計算を繰り返しながら予測を更新しています。

ブラックフライデーですべてのキャンペーンを成功させるために、現在はR&Dのエンジニア500人以上が24時間体制で勤務しています。さらにブラックフライデーの期間中も、R&Dとオペレーションのメンバーが24時間体制でチームとして常駐し、問題を解決に当たるとともに、Criteoの広告主がセールスチャンスを1つたりとも逃すことがないようサポートします。

一方、当社の機械学習は、25億人のアクティブなオンライン買い物客、ウェブとアプリ内で展開される35億件のショッピングイベント、および年間9,000億ドルのeコマーストランザクション(Amazonの3倍)のデータを含むCriteo ショッパーグラフ(Criteoのアイデンティティグラフ)を使って、常にその性能を向上させ続けています。Criteoのテクノロジーは履歴データとリアルタイムデータの双方を駆使して、あらゆるキャンペーンを常に最適化し、目的を達成します。

これによって、Criteoの広告パートナーの皆様はブラックフライデーの期間中、最もインパクトのある広告キャンペーンを展開し、売り上げを最大化することができるのです。

次に起こるのは?

ブラックフライデーはもう目前に迫っています。Criteoのブラックフライデー タスクフォースのメンバーは、現在もリスクの分析と予測を日々継続しています。

10月においても最新の分析と予測に基づいて、私たちのドキュメントはアップデートされています。すべてのアプリケーションは適切なサイズでなければならず、データセンターも十分な増強が図られていなければなりません。私たちはさまざまな動作を測定し、必要なキャパシティを調整するためのテストも実施します。

そして、11月には最終調整と最適化を行い、アナリストやコマーシャルチームと共に予測を確認します。その後は大きな変更が加えられないフリーズ期間に移行し、ブラックフライデーに向けてシステムの安定した状態を維持します。

最後に、私たちは日々の脆弱性スキャンとバグバウンティ(脆弱性報奨金)制度に加え、すべての情報が正しく保全されるようサードパーティベンダーによる手作業でのセキュリティ監査も実行します。

いよいよブラックフライデー本番!世界中のCriteoのオフィスでは、ブラックフライデー当日を静かに迎えます。私たちはすべての準備を終え、コマーシャルチームも本番を待つばかりです。R&Dでは、ブラックフライデーのレビューメトリクスを使います。

通常は、もしもの場合に備えて人を集めるための指令室を用意しますが、今年はパンデミックのため事情が異なります。従業員の安全に配慮し、全員がコミュニケーションできるバーチャルな指令室を用意する予定です。私たちは想定されるあらゆるシナリオに備えています。たとえば、「もし当日になってテレビ会議システムがダウンしたら?」といった事態に備えて、私たちはすでに生産性を低下させないための他のコミュニケーション手段の準備を進めています。

ぜひお問い合わせください!

ブラックフライデーのキャンペーンについて、何かご質問はありませんか?ブラックフライデーに向けてキャンペーンをカスタマイズされたい場合も、Criteoの担当者までご連絡ください。

このほど、Criteoではお客様のニーズを踏まえ、新たにAudience Moduleを開発しました。Audience Moduleを使えば、広告主が所有する既存データに新たなインサイトやCriteoが所有する購入意欲に関するデータを加味することによってデータを増強し、ショッピングジャーニー全体を活性化するオーディエンスの構築をサポートすることができます。

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