新型コロナウイルス感染拡大による3回目の緊急事態宣言が発令される中、日本でもやっとワクチン接種が始まりました。とはいえ、現状では接種が受けられるのは、原則として医療従事者や65歳以上の高齢者のみ。64歳以下の一般人がワクチンを打てる日がいつになるのかわからない状況に、いら立つ人も多いかもしれません。ワクチン接種が進んで感染拡大が抑制できない限り、自由に外食や旅行を楽しんでいた、かつての日常が取り戻せないからです。

一方、日本に先行してワクチン接種が進んだアメリカでは、2021年6月1日現在、成人の70%がワクチン接種を済ませ、一部の州では観光客の受け入れも再開。それどころか海外からの渡航者へのワクチン接種サービスを始めた州もあり、観光業界に活気が戻りつつあります。

日本でも一部の旅行会社が、アメリカでのワクチン接種を目的としたツアーの販売を開始、注目を集めています。このうち、株式会社令和トラベル(東京・渋谷)が販売中の「ワクチン接種サポートパッケージ」は、ラスベガスでのワクチン接種と観光がセットになったパッケージツアー。最短1泊3日での旅程を組むことが可能ですが、同社では利用者の体調を考慮して、4泊6日の旅程を推奨しています。4泊6日の旅程の詳細は次の表のとおりで、サンフランシスコ経由でラスベガス到着後にワクチンを接種。翌日は1日ホテルで休養し、3日目にはPCR検査を受けた後、希望者はラスベガス近郊の名勝・バレーオブファイヤーの観光を楽しむこともできます。

出典:株式会社令和トラベルプレスリリース

出国前72時間以内のPCR検査や帰国後の政府指定施設での3日間の待機、14日間の自宅待機など、さまざまな制約はあるものの、ほぼ確実にワクチン接種が受けられること、コロナ感染拡大以降ほぼ不可能だった海外旅行気分が味わえる・・・のは、魅力的ですね。ちなみにパッケージの料金(航空機代+ホテル代)は2人で38万7000円(税込)。送迎、ワクチン接種、入出国のPCR検査費用、アクティビティ等への参加費用は、料金に組まれておらず、別途、各自の負担となります。

アメリカではラスベガスのあるネバダ州以外にも、ニューヨーク州、カリフォルニア州、テキサス州、アラバマ州、アリゾナ州など、少なくとも22州(2021年5月現在)で観光客にワクチン接種を提供しており、観光客誘致に積極的に取り組んでいます。例えばニューヨーク州では、大リーグのニューヨークヤンキース、ニューヨークメッツの試合開催に合わせてスタジアムでワクチン接種を行うと発表。しかも、スタジアムでワクチン接種を受けると、ヤンキースかメッツの無料観戦チケットがもらえるというおまけ付き!ニューヨークのアメリカ自然史博物館もワクチン接種会場とされ、接種を受ければ博物館に無料で入場できるサービスを提供しています。また、コネティカット州やワシントン州はそれぞれ州内のレストランと提携し、ワクチンを接種すればビールやドリンクが無料で提供される仕組みを整えて、ワクチン接種を推進しています。

このいわゆる「ワクチンツーリズム」の動きは、グアムやモルディブなどでもみられるようになっており、コロナ感染拡大で疲弊していた観光地は少しずつ息を吹き返しつつあります。もっとも、観光客による混雑が感染の再拡大を招く恐れも否定できませんが、ワクチンツーリズムが観光業復興の1つの鍵となることは間違いなさそうです。

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