世界的にSDGs(持続可能な開発目標)への関心が高まる中、企業にとってSDGsの取り組みは、投資家からの資金を調達するためにも、また、消費者からの支持を集めるためにも、避けては通れないものになっています。そんな中、欧米を中心に多くの企業がSDGsの取り組みの一環として相次いで採用しているのが、「Loop(ループ)」です。

Loopはテラサイクル社(米・ニュージャージー州)が立ち上げた循環型ショッピングプラットフォームです。Loopでは、「繰り返し使える容器に入れた食品や日用品を販売→顧客が中身を使いきったら容器を回収→中身を補充して再販売」というビジネスモデルを確立、このビジネスモデルを自社のビジネスに応用する動きが世界各国に拡大しています。

Loopの仕組み(出典:資生堂プレスリリース)

(例)シャンプーの場合

1)繰り返し使える容器に入ったシャンプーを購入

2)シャンプーを使いきった後の容器をLoopが回収、洗浄

3)洗浄後の容器にシャンプーを補充して再販売

洗浄して繰り返し使える容器は単に丈夫で壊れにくいだけでなく、部屋に置いておいても違和感のないおしゃれなデザインを採用。特に環境問題に興味・関心が強い人でなくても、おしゃれ感覚で「ゴミを出さないライフスタイル」を始めやすいようになっています。

また、Loopでは配達にも段ボールなどの使い捨ての梱包材は使わず、繰り返し使える素材の専用バッグを使用。商品パッケージだけでなく配送においても使い捨ての「ゴミ」を出さないのも特徴です。

こうしたLoopの理念は多くの消費者の支持を集め、急速に規模を拡大。今では食品や飲料、日用品などを中心に200以上の参加メーカー(ブランドパートナー)がLoopに参加、取扱商品数は500以上に上っています。米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やユニリーバ、スイスのネスレなど巨大グローバルブランドもパートナーに名を連ね、ECユーザーは米国で約3万5000世帯超、英国とカナダでもそれぞれ5000世帯を超え、最近ではECに加えて、店舗販売も始まっています。

日本でもグリコや味の素、資生堂や大塚製薬、ボタニストなど大手企業が続々とLoopへの参加を表明しているほか、大手スーパー「イオン」が2021年にLoopとのパートナーシップを結ぶことが発表され、話題を呼びました。

「捨てること」ではなく「繰り返し使うこと」を前提とした商品を提供する企業が増えれば、消費者には、ゴミの分別やゴミ捨ての手間暇から解放されるだけでなく、「ゴミをたくさん生み出しながら生活している」という心理的な苦痛からも解放されるというメリットも。何より、使い捨て包装の商品を選ばないことによって、自然環境保全に貢献できるという満足感も得ることができます。

コロナ禍の影響もあり、Loopが日本市場に根付くかどうかは未知数ですが、Loopの上陸が1つの起爆剤となって、SDGsが消費者の購買行動に与える影響が高まっていくのは、まず間違いないのではないでしょうか。

Loopについて

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