Vol.3 Criteo Expert に聞く 「サードパーティCookieの廃止にどう取り組む?」

更新日 2021年10月19日

Criteoのプロダクトに精通し、すぐれた運用成果を挙げているCriteo Expertの皆さんへのインタビュー。第3弾はサードパーティCookieの廃止への対応についてご意見を伺うとともに、Expertとして今後、取り組んでみたいことについて教えていただきました。

Guest:
Septeni Japan株式会社  余川 大介 様
ソウルドアウト株式会社 小野 友嘉 様
株式会社フィードフォース 北島 舞 様

聞き手: Criteo Chief Industry Specialist 中村祐介

中村:続いては、ちょっと重いテーマになってしまうのですが、アドテク業界が直面しているサードパーティCookie廃止の問題について、皆さんのご意見を伺いたいと思います。

小野:いろいろと考えてはいるのですが、まだここでお話できる段階ではないですね。ただ、サードパーティCookieの廃止と言っても簡単に言うと、SPARROWやコホートに入れ替わるだけだととらえていて、あまり悲観はしていませんし、不安にも思っていませんね。それよりも、変化にどう対応していくかを試行錯誤しながら、前向きに取り組んでいけばいいんじゃないですかね。Cookie廃止以外にも、今後、いろいろな変化は起きるでしょうし・・・。

中村:確かにそうですね。Criteoにもよく「リマケができなくなるんじゃない?大丈夫?」というお声が届いたりするのですが、私たちは決して悲観していません。環境の変化に合わせて、アルゴリズムやエンジンを調整しながら、新たなサービスを提供していくべく準備していますし、皆さんと協力しながら乗り越えていきたいと思っています。

余川:我々もまだ、情報収集メインの段階ですね。サードパーティCookieがなくなっても計測そのものには、そんなに大きな影響はないとは思いつつも、このままの流れでいくと、従来の計測方法が使えなくなりそうなので、その場合にどう対応すべきかについては考えていかねばならないと思っています。Criteoへの要望としては、もちろん、まだ決まっていないことがたくさんあることは理解した上で敢えて申し上げると、Cookieの問題についてCriteoとしてどう考え、どう取り組んでいるのかを共有する場、皆で前向きな議論ができる場を作ってもらえると助かりますし、面白いことになるんじゃないかなと思っています。

北島:Cookieの問題については、お客様や媒体によって温度差があるんですよね。すごく前向きなところと、そうでないところとがあるので、どちらに対しても代理店としてできる限りのサポートをしていかないといけないなと思っています。Criteoへの要望としては、Expertには新プロダクトなどを先行して使わせていただける機会をいただけると、嬉しいですね。実際に運用してフィードバックできれば、より良い形で導入に持っていけるのではないでしょうか。

Expertとして今後取り組みたいことは?

中村:ありがとうございます。先行で使っていただけるものが出てきましたら、ぜひお願いします。今年は各プロダクトの細かい機能の改善に取り組んでいきたいと思っていますので、Expertの皆さんからのご意見やフィードバックがいただけるのは大変心強いです。この機会に、皆さんからCriteoへのご要望もお聞かせいただけますか?

北島:業界全体で見ると、やはり「Cookie、不安だよね」という流れがあるので、Criteoには、それを一蹴するような、皆が安心できるようなプロダクトや対策を提供していただきたいですね。

余川:Criteoに求めるのは、これまでどおりパフォーマンスです。Cookieの件も含めて、いろいろと環境が変化していく中で、リタゲもそれ以外のプロダクトについても、どうやってパフォーマンスを維持・向上していくのか、Criteoの今後にすごく期待しています。

ソウルドアウト株式会社 マーケティングテクノロジー本部 本部長 小野 友嘉氏

小野:私も余川さんと同じで、Criteoにはこれまで通り、パフォーマンスを出し続けてほしいですね。個人的にはCriteoの開発の人たちと話をしてみたいです。アルゴリズムを作った人たちと情報共有できると、今までとは角度の違う攻略法が見えてくるのではないかなと思っています。

中村:いいですね!コロナが収束したら、パリのCriteoの開発チームを訪ねるツアー、企画したいですね。以前、代理店の皆さんとパリに行って開発チームとディスカッションする機会があったのですが、日本の事例を紹介すると現地のエンジニアもすごく参考になると言っていました。海外では日本のような代理店制度はほとんどありませんから、市場としてちょっと特殊なんですよね。では最後に、これからCriteo Expertとして取り組んでいきたいことを教えてください。

小野:これまでやってきたことが認められてExpertに認定してもらえたわけなので、これまでどおり、Criteoを使ってお客さんをサポートしていきたいですね。Expertに認定してもらって、一番喜んでくれたのはお客さんでもありますし、今後もお客さんたちの期待を裏切らないように成果をあげていきたいです。将来的には、「アドテクで困ったらExpertに聞け」と言われるくらいの存在になれたら嬉しいですね。

北島:Expertに認定されてから、以前に増してCriteoについてお客様から質問をいただくことが多くなっているので、適切な回答ができるように、私自身もっとCriteoのプロダクトやエンジン、運用について学び続けたいと思っています。そしてお客様と二人三脚で良い成果を出して、それをCriteoにフィードバックすることによって、Criteoのプロダクトをより良くしていくという好循環を作っていけたら良いなと思っています。

余川:私はCriteoのファンを増やしていきたいですね。業種やWeb/Appを問わず、Criteoは良いパフォーマンスを上げられると信じているので、少しでも多くの広告主にCriteoを活用して成果を出すという経験をしてもらい、Criteoのファンになってもらいたいなと思っています。

中村:嬉しいコメントをありがとうございます。余川さんにおっしゃっていただいた「Criteoのファンを増やす」、これはCriteo社内でも掲げている目標の1つです。一人でも多くの方に「Criteo、好きなんだよね」って言ってもらえるように、今後もより良いプロダクトやサービスの開発はもちろん、イベントなどを通じて皆さんとエンゲージしていけるような施策を、どんどん打ち出していきたいと思います。Expertの皆さん、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!