Gunosy では現在、既存メディアの健全化と同時に様々な広告収益性向上施策に取り組んでおり、その一環として 2020 年初めに「App Bidding SDK(アプリ・ビディング SDK)」の導入を決定、同年 5 月末から情報キュレーションアプリ「グノシー」で、7 月上旬からはニュース配信アプリ「ニュースパス」で Criteo 広告の直接配信をスタートしました。
すでに弊社では SSP 経由で Criteo 広告の配信を行い、一定の効果をあげていたため、当初は SSP パートナーを介さない直接配信については、収益面での効果が予測できなかったこともあり、正直なところ、あまり積極的に検討をしていませんでした。 しかし、Criteo の担当者から提案を受け、良質な Criteo のデマンド(広告主)を直接配信できる点、そして Criteo 広告主にはリテール、旅行、不動産、人材業界が多く、当社アプリのユーザーとの親和性が高い点に可能性を感じたため、実装に踏み切り ました。
*注釈:SSPとは、Supply Side Platform(サプライサイドプラットフォーム)の略で、Webパブリッシャーの広告在庫を取りまとめて、効果的に広告を配信するテクノロジープラットフォームです。
App Bidding SDK の効果は、良い意味で予想を裏切るものでした。グノシー、ニュースパスともに実装後すぐに目に見える効果 が表れ始め、結果として実装前後比で Criteo 広告による売上はグノシーで約 2 倍(+102%)、ニュースパスでは約 1.5 倍(+ 68%)を達成しました。CPM や配信量についても満足のいく結果が得られており、期待をはるかに超える Criteo の実力に驚 かされました。今後も新たな広告フォーマットやアプリでの「App Bidding SDK」の追加実装も検討し、さらなる売上増に向け ての取り組みを進めていきたいと考えています。
「App Bidding SDK」は、アプリパブリッシャー向けに提供する Criteo 独自開発の プロダクトで、2019 年 10 月に正式リリースしました。アルゴリズムで選ばれた広告在庫に対して単価の高い広告を配信できる SDK(ソフトウェア開発キット)で、公正性と 透明性をもってアプリ内広告在庫へアクセスし、収益の確保を可能にします。既に数十社のアプリ事業者に導入いただき、アプリ内広告の収益性と透明性の向上を実現。
ユニークで質の高い広告主:Criteo 独自の大手広告主をはじめ、e コマース、人材、不動産、金融など多様な広告の配信が可能。
高いユーザーリーチ率: Criteo 広告買い付けにおいて、より効率的に正確にユーザーを識別し、より多くのリーチと収益性向上を実現。
各 OS・広告フォーマットに対応:iOS と Android 両 OS に対応。また、 バナー広告、ネイティブ広告、インタースティシャル広告をはじめ、多様な広告フォーマットをサポート。
柔軟な実装方法:「App Bidding SDK」は、Google Ad Manager、MoPub 広告サーバーとの連携による実装。そのほかメディエーション連携*1 や 自社広告サーバー経由*2 での連携といったカスタマイズ実装も可能。
公平で競争力ある入札: ユニファイドオークション(他社ビッダーと並列入札)が可能な為、より競争力を増し広告収益性の向上が可能(メディエーション連携も可能)。
*1 メディエーション連携:Google AdMob, MoPubとのメディエーション形式での実装。
*2 自社広告サーバー:アプリ媒体社独自(自社)の広告サーバーとの連携による実装。
「プロダクトの効果の高さのみならず、Criteo のサポート体制にも満足しています。今回の Criteo の「App Bidding SDK」の導入にあたっては、Criteo の担当エンジニアと Gunosy 側の担当者とが直接やりとりをしながら進めたこともあって、非常にスムーズに実装を進めることができました。ローンチ ( 直接配信の開始 ) の様々なサポートも迅速で、運用・管理についてのもどかしさを感じることがなく、 非常に助かっています。これまで Criteo 広告は SPP パートナーを介して配信していたので、 Criteo 側と直接かかわる機会はありませんでしたが、直接配信を始めたことによって、担当者レベルで知恵を出し合うことができるようになったことも、大きなメリットの1つだと考えています。」
–株式会社 Gunosy 広報技術部 部長 有井 俊祐 様
Criteoの活用を、ぜひご検討ください。