ポストクッキー時代の新戦略 doda が IM-UID でターゲットリーチを最大化

2.3x
iOSとSafariでの広告配信
46%
CPC削減
21%
応募単価 (CPA) 減少
課題

パーソルキャリアが運営する「doda」は、960万人の(2025年3月末時点)会員をもつ転職サー ビスです。転職希望者が複数のデバイスやブラウザを利用する中でも一貫したコミュニケーションを維持し、オンライン応募数を最大化することが重要な課題でした。これまでの広告配信では、クッキーを活用したターゲティングが主流でしたが、iOSをはじめとする環境ではクッキー利用の制限が進み、ターゲティング精度が低下する課題が発生していました。このため、ポストクッ キー環境でも安定した広告配信を行い、応募数を増やす手法の検証が不可欠でした。

解決策

パーソルキャリアは、Criteo のリターゲティングソリューションに、インティメート・マージャーが提供する共通IDソリューション IM Universal Identifier (IM-UID)を組み合わせることで、クッキーに依存しない広告配信を強化しました。IM-UID の活用によってデバイスやブラウザを横断したユーザーリーチが可能になり、転職希望者が異なる環境で転職活動を行う中でも、一貫性のある広告コミュニケーションを維持し、応募につなげることができました。

成果

Criteo リターゲティングと IM-UID の統合により、以下の成果が得られました。

  • iOS/Mac ユーザーへの広告費シェア:3.6倍に増加(導入前と比較)
  • CPC:46%低下、広告の費用対効果が向上
  • CPA:21%減少、広告効率が大幅に改善
  • 獲得件数:CPAを維持しながら33%増加

これらに加え、ターゲットユーザーのリーチが拡大し、特にiOSユーザーに対し 競争度の低い環境での広告配信が可能になりました。他の DSP で IM-UID を利用した際には十分な効果が得られなかったのに対し、Criteo の広告エンジンとの組み合わせでは広告配信の有効性が実証されました。

「今回の施策では、クッキーが利用できない環境においても、転職希望者への効果的なアプローチが可能であることが実証されました。特に iOS 環境での広告配信が課題でしたが、IM-UID を活用することで、これまでリーチできていなかったユーザー層にも効果的にアプローチできた点が大きな成果で す。Criteo のエンジンとの組み合わせによって、ポストクッキー環境でもパフォーマンスを維持できることが確認でき、非常にポジティブに受け止めています。Criteo はリターゲティングのイメージが強いですが、エンジンが優秀なためか、他の DSP と比較して非リターゲ ティングの効果も良いことが分かりました。」
井口楓月氏
ブランドコミュニケーション統括部
デジタルマーケティング部
doda デジタルマーケティンググループ

今後
「リターゲティング広告の拡大には限界があると考えていましたが、IM-UID の 活用により、増分 CPA を抑えながら新たなアプローチが可能であることがわかりました。今回の成功を踏まえ、引き続きクッキーに依存しない広告配信手法の確立を進めていきます。プライバシー保護と広告パフォーマンスの両立が求められる中で、今後も新たな技術の検証を積極的に行い、転職希望者との接点を最適化、広告配信の成果を最大化する仕組み作りに取り組んでいきます。」 (井口氏)