Criteoでは、去る4月27日、Criteo Covid-19 Webinar 第三弾を開催しました。今回のテーマは、「グローバルデータから見る今後の日本」。Criteo 日本オフィスでChief Industry Strategistを務める中村祐介が最新のグローバルデータを紐解きながら、今後の日本におけるトラベル・EC市場を分析しました。

コロナ禍2年目のキーワードは?

コロナ禍となって2年目、いまだ感染拡大収束の兆しが見えない中、私たちは、良くも悪くも、すっかり「with コロナ」の生活に慣れてしまった感があります。1年目は誰もが手探りで、猛威を振るうコロナに感染しないことを第一に、生活様式を変えることに専念してきました。2年目の今年は、そこから1歩進んで、コロナ禍の中にあっても生活を楽しみ、コロナ終息後を見据えたアクションを起こし始める人が増えています。Criteoでは、こういったコロナ禍2年目の変化を分析、今年注目される4つのキーワードをまとめました。

  1. Virtual    仕事、レジャー、イベントなど様々な分野でVirtualの活用が進む、定着する
  2. Sustainable   持続可能な社会を実現しようとする動きが強まる。サーキュラーエコノミーの台頭
  3. Inclusion  多様性を認めようという機運がますます高くなる
  4. Wellness  健康への意識がますます高くなっていく

グローバルデータから読み取るECサイト、トラベルサイト

続いて、コロナ禍で両極端な動きを見せた市場、すなわち、大きく伸びたリテール市場と大きく落ち込んだトラベル市場の動向について、Criteoが独自に集計したグローバルデータをもとに振り返っていきましょう。

リテールサイトのトラフィック

最初の緊急事態宣言が発令された2020年4月以降、ECサイトのトラフィックは大きく伸び、11月以降は少し落ち着いたものの、2021年の4月まで前年を上回り続けています。背景としては外出自粛を機にECで日用品を買う人が増え、それが定着しつつあることが大きいとみられています。

トラベルサイトのトラフィック

一方、コロナ禍による打撃を最も強く受けたともいえるトラベルサイトは、最初の緊急事態宣言が発令された2020年4月~6月を境に昨年を大きく割り込む状態が続きました。政府によるGO TO キャンペーンが展開された9~10月にいったん回復したものの、感染が再拡大して以降は再び下落に転じ、2度目の緊急事態宣言が発令された2021年1月以降は前年を50%近く割り込みました。その後、GWの予約時期にあたる4月には回復していますが、4月末に3度目の緊急事態宣言が発令され、感染拡大収束の兆しは見えないことから、本格的な回復はまだかなり先のことになりそうです。

7割が「半年以内に旅行に行きたい」と回答

では、日本よりもワクチン接種が先行している諸外国では、旅行者の心理に変化は表れているのでしょうか?

2021年第1四半期の調査では、ワクチン接種が進んでいるアメリカやイギリスを含め、やはりまだまだ感染への警戒は根強く、「旅行中にコロナウイルスに感染することを懸念している」と回答した人は、グローバル平均で60%にのぼりました。

かといって、人々の「旅行に行きたい!」という気持ちが弱まっているわけではありません。同じく、2021年第1四半期に行われた調査では、回答者の約70%が「半年以内に旅行に行きたい」と回答。もっとも低い日本でも57%が半年以内に旅行に行きたいと考えていることがわかりました。

では、彼らは具体的にどんな旅をしたいと思っているのでしょうか?

「今後6か月以内に旅行に行きたい」と回答した人を対象にした調査を分析してみると、6か月以内の旅行については、「家族や友人を訪問したい」と考えている人が全体の約60%にのぼり、「レジャーや観光に行きたい」と考えている人を上回っていることがわかりました。感染予防の観点から家族や親戚、友人への訪問を控えている人たちは多く、感染拡大が収束し次第、「ふるさとに帰省したい」「長くあっていない友人に会いたい」という目的での旅行を希望している人が多いようです。もっとも、6か月以内に「レジャーや観光に行きたい」と言う人も少ないわけではなく、全体の54%に上っています。

また、旅行の期間については、「家族や友人に会う」を目的とした旅行では「2泊以内」と回答した人が32%、「4泊以内」と回答した人が27%で、半数以上の人が4泊以内の比較的短期間の旅行を検討していることがわかりました。特にもともと長期休暇を取る習慣のない日本では、その傾向が強く、全体の86%が「4泊以内」と回答しています。

一方「レジャーや観光」を目的とした旅行については、「5泊以上」と回答した人が全体の約60%に上り、まとまった日数の旅行を楽しみたいと考えている人が多いことが伺えます。

では、いつになったら、トラベル市場は再び活気を取り戻すのでしょうか?

もちろん、今後のコロナウイルスの感染状況によっても異なりますが、2021年2月1日~3月15日に行われた旅行関連の予約から分析する限り、本格的な市場回復は2021年の秋以降になるものと考えられます。しかし、仮に回復期に入ったとしても、人々の旅行に対する意識やニーズは、コロナ前と同じではないはずです。コロナ禍という稀有な経験を経て、人々の旅行の目的や滞在先にもとめるものは、大きく変化しています。新たなフェーズに入ったトラベル市場で勝ち抜くには、どのような戦略が必要なのでしょうか?

Criteoでは、コンバージョンを獲得するための秋冬の回復期に成果を出すためのポイントを4つ、提案しています。

  1. 全額返金可能な予約を提供し、旅行者の不安を解消する
  2. 引き続き衛生管理やソーシャルディスタンスを徹底し、旅行者に安心感を与える
  3. トランザクションに占めるモバイルの割合増に合わせて、モバイルサイトやアプリのユーザーエクスペリエンスを最適化する
  4. ペットを連れての旅行が苦手な人のために、ペットフレンドリーなメッセージを増やす

コロナによって、もはやデフォルトとなった「衛生管理の徹底」「ソーシャルディスタンス」の徹底はもちろんですが、2年近く抑制されてきた、人々の「旅行熱」に応えるためにも、顧客の期待やニーズに応えるあらゆるオプションを取り揃えておくことが、今後ますます求められるようになってくると考えられます。

>>【Criteo Webinar】グローバルデータから見る今後の日本(後編)に続く

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